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クオリティが高い映像が撮れるカメラ「DJI Pocket 2」を使ってみた

Eyes, JAPAN Blog 編集部

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

最近はスマートフォンでも綺麗な動画が撮影できるようになりました。
スマートフォンは持ち運びのしやすさや、普段使い慣れているため手軽に撮影できる所が魅力です。
しかし、映像作品などに使われる様なクオリティの高い映像を撮影するとなると性能が良いビデオカメラが必要になります。
特に手ぶれ、色彩がはっきりしないことが原因でクオリティが低い印象になりやすく、後から補正すると手間がかかります。

今回は、手ぶれ、色彩の問題が解消し、撮影初心者でもクオリティの高い映像が撮れる「DJI Pocket 2」を紹介します。

このカメラを使用した背景として、とあるイベントの撮影会に向けて普段使用しているカメラから新しいカメラまで試す機会がありました。
撮影のシチュエーションや目的によって適するカメラは異なりますが、その中でも DJI Pocket 2 は今まで欲しかった機能が搭載されていると感じたのが今回紹介するきっかけです。
ちなみに撮影会は屋内から屋外まで移動が多く、三脚を使う場所は限られる状況だったため、そのポイントも評価の軸としています。

DJI Pocket 2
公式:https://www.dji.com/jp/pocket-2

[歩きながら撮影]

ビデオカメラの機能と使用感

・バッテリー持ち

撮影場所の環境にもよりますが、公式では約2〜2.5時間持つようです。
今回は気温30度の屋外の撮影だったこともあり、バッテリーが熱くなりやすかったため約2時間弱まで稼働しました。
20度の室内でも、10分以上電源を点けているとバッテリーが熱くなりはじめます。
充電は USB Type-C で行えるため、長時間撮影する場合は別途モバイルバッテリーを用意する必要があります。

・重さ

公式で 117g です。iPhone 11 が188gなので、それよりも軽く持ち運びに煩わしさはありませんでした。
コンパクトデジカメの重さだと、落下防止のストラップを手首に付けて持ち歩いていると煩わしさを感じるのですが、DJI Pocket 2 はサイズが小さく軽いので気になりませんでした。
カメラ選びでは機材の持ち運びやすさが重要なポイントですが、特に問題なく利用できるかと思います。

・操作性

ボタンは録画開始とカメラの向き、電源の3つのみです。
細かい設定や撮影した動画のチェックは画面のタッチパネルで操作できます。
ボタンが少ないので直感的な操作がしやすく、公式サイトの操作手順で細かい操作を一通り確認すればすぐに撮影が開始できます。

・ズーム機能

4倍までズームが可能で、これは画面のタッチパネルで操作します。
パネルが小さいため最初は操作しにくい印象がありましたが、反応しづらいということも無く、すぐに慣れるかと思います。
1080p で撮影すると4倍ズームでは画質が悪くなりますが、より高画質な4Kで撮影することもできますので少し遠い被写体も綺麗に撮影できます。

・価格

4Kが撮影可能なハンディカメラと概ね同じく約5万円程です。
新しくカメラを買うとなると悩む値段ですが、ハンディカメラよりも手ぶれが無いカメラが欲しい方にはおすすめです。

クオリティの高い映像が撮れる機能

次にタイトルの「クオリティの高い映像」について。
もちろん企画や事前のロケハン、構図も重要ですが、ここではその素材をTV映像などに使えそうかなどの、映像の素材の質を軸に評価しました。

・カメラの手ブレ

手ブレを無くすには三脚を使うことが一番ですが、移動が必要だったり狭い空間では難しくなります。または動画撮影後に手ぶれ軽減の編集をする必要がありますが、十分に補正できなかったり時間が掛かります。 DJI Pocket 2 は3軸手ブレ補正カメラが搭載されており、滑らかな映像が撮影できます。

下は歩きながら撮影したものです。多少の上下のぶれはあるものの、被写体が見づらくなることはありません。

[歩きながら撮影]

・映像の鮮明度(色、質感)、オートフォーカス

映像のクオリティ順にカメラを並べるとおおよそ下のようになり、プロ仕様になるほど価格も上がります。
スマホ<ハンディカメラ≒デジタル一眼カメラ<アクションカメラ<業務用ビデオカメラ

DJI Pocket 2 は丁度ハンディカメラ〜アクションカメラのクオリティに近い印象です。
オートフォーカスが早いので、撮影後にデータを確認すると被写体がボケているということは一切ありませんでした。
反面、オートフォーカスの性能が良いため、被写界深度や「ぼけ」を表現したい時には、デジタル一眼カメラや業務用ビデオカメラの方が向いている場合があります。
どのような環境でどのような映像を撮りたいかによりますが、初心者向け且つクオリティの高い映像を撮影したい人には丁度良いのではないでしょうか。

・彩度とコントラスト、光の処理

設定にもよりますが、今まで使ったことがあるカメラの中には彩度とコントラストが落ちるカメラもあり、肉眼で見たときよりも被写体がはっきりしないことがあります。
今回使用したカメラは発色が良く、特に日光や照明などの光の加減が綺麗に表現されていると感じました。

・音について

マイクはカメラのハンドルの一番下、撮影者の方に向かって付いています。
被写体が2m内、もしくは大きめの声であれば問題なく音を拾いますが、全体的に音の感知が弱い印象でした。
PCで映像を確認する時には、一般的なハンディカメラと比べて音量を2倍くらいにする必要があります。

優れている点としては、被写体に合わせるとその音を拾ってくれる所です。
下の動画のように水が被写体の場合は水の音、田んぼに移すと水の音が遠ざかります。

[水から田んぼに被写体を移動]

最後に

スマートフォンとは違い新しく買うハードルはありますが、 DJI Pocket 2 は日頃撮影に慣れていない方が使用してもカメラ側で調整してくれる感覚がありました。
特に手ぶれの補正の効果があり、誰でも綺麗な映像を撮ることができます。
初心者〜中級者で、もし新しく買うカメラに悩んでいる方がいらっしゃいましたら是非参考にしていただきたいです。

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