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EJ社員インタビュー【第5回】大企業で働いて分かった文化の違い、そして再びEJへ
Eyes, JAPAN Blog 編集部
Eyes, JAPANで働くスタッフ一人ひとりにスポットを当て、インタビュー形式でご紹介する特別連載「Eyes, JAPAN 社員インタビュー」。(過去の投稿はこちら)
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この企画も第5回目となりました。今回はマネージャー/ディレクターの綱藤公一郎(あみとう こういちろう)です。
特定の分野に特化したエンジニアが多いEyes, JAPANの中で、綱藤はプロジェクトリーダーとしてチームメンバーを取りまとめ、お客様との間に立つ調整役として活躍しています。綱藤の仕事内容はプロジェクトのディレクションはもちろん、ネットワーク管理の仕事を金子と共に受け持ったり、はたまたアルバイトスタッフのシフト管理を行う社内のマネジメント業務など多岐に渡ります。
また、趣味のカメラが高じて、仕事上でも社内のイベントなど事あるごとに撮影を担当しています。こちらの特別連載の写真もほぼすべて綱藤が撮影しています。最近は静物撮影(小規模の静的撮影)を極めたいということで、自宅にDIYで特製の静物撮影スタジオを作成したというこだわりっぷりです。
今回は、Uターン組である綱藤にEyes, JAPANに転職した経緯や転職前後の仕事観の変化などについてインタビューを行いました。
(聞き手:韓)
Eyes, JAPANと大企業の文化の違いに驚く
– 綱藤さんは学生時代にEyes, JAPAN(以下EJ)でアルバイトをして、新卒で大手企業に就職したのちに、EJに戻ったという経歴ですよね。EJ歴は長いと思われますが、まずはEJとの出会いを教えてください。
(綱藤) 自分は会津大学に在籍していたのですが、当時会津大に『Mプロジェクト』という映像サークルがあって、その代表でかつEJに在籍していた先輩の佐藤さんに「CGをやっている会社があるから来てみないか?」と誘っていただいたのがキッカケです。自分と友人の阿部と二人で見学に行きました。
大学1年生の9月にアルバイトで入社して、今はなくなってしまいましたがCG班という部署に所属していました。
– そのあとに金子さんもEJに誘ったんですよね?
(綱藤) そうですね。自分たちの入社一ヶ月後に金子を誘いました。金子は当時大学の友達の中でUnixやLinuxに一番詳しくて、「話が合う人が大学にいない」と毎日ぼやいていて、大学に来なくなりつつありました。Eyes, JAPANならネットワークやプログラミングに詳しい人がたくさんいたので、金子にこそぴったりだと思ったので誘いました。入社後は水を得た魚のように働いていましたね。
– 当時のCG班はどんな仕事をやっていたのでしょうか?
(綱藤) 当時EJはCGよりもモーションキャプチャデータを販売するサイト「mocapdata.com」のコンテンツを増やしている最中だったので、モーキャプの撮影と編集の仕事をしていました。当時、傘木さんという先輩がEJのアルバイトスタッフとして在籍されていたのですが、その方が社内のCG班の研修会を開いてくださり、一通りの技術を教わりました。傘木さんは現在アメリカでハリウッド映画などを手がけるVFXアーティストとして活躍されています。
– 大学の課外プロジェクトとEJでの仕事はかなり違ったのではないですか?
(綱藤) 課外プロジェクトはみんなゆるくやっていたのですが、EJでの仕事は当たり前ですが締め切りなどがしっかり決まっていたので、かなり違いましたね。
自分は当時アルバイトだったので、直接お客さんのところに行くことはなかったのですが、社員さんに「〇月〇日までにこの映像編集してね」と言われて医療現場の教育用ビデオを編集する仕事も担当しました。
– 綱藤さんは約4年間アルバイトとして働き大学を卒業した後、大手企業に新卒で就職しましたが、なぜ大手企業で働こうと思ったのでしょうか?
(綱藤) 当時、周りの学生もまだ大企業志向が根強く、スタートアップに就職してバリバリ働くイメージを持っていた人は今ほど多くなかったと思います。また、EJでしか働いたことがなかったこともあり、外を見てみたかったのと、大企業の方が今よりもっと働きやすいのではないかと漠然と思っていたのが理由です。実際に働いてみないとわからない部分もあるので、いい経験だったと思います。
– 実際に入社してみて、大手企業とEJの違いはありましたか?
(綱藤) 以前の会社では、自社の既存システムの改修と修正をずっとやっていました。GitHubやBitbucketのようなクラウドで開発管理するサービスが社内規定で使えず、プルリクを出して確認してもらうようなフローが確立されていなかったので上司に直接修正した箇所を見せて、上司が手でマージする形をとっていました。
– そうなんですか!それだと仕事のスピード感もスムーズじゃなかったのではないですか?
(綱藤) そうですね。社員はみんな、結構夜遅くまで残業していました。
あとは、EJではMacでもWindowsでも自分が好きなマシンを購入してもらえますが、前職では支給されたWindows PCを使うしかありませんでした。当時はWindows 8がリリースされていたはずですが、Windows XPを支給されたこともありますね。
使いたいツールも使えなかったり、議題のない会議が数時間あったりと色々と効率が悪かったです。
– 会社の文化や雰囲気はどんな感じだったのでしょうか?
(綱藤) 飲み会や宴会が結構あって、運動会とかもあって、周りは仲が良かったです。でも、仕事や技術についての勉強会がありませんでした。使っていた技術も昔のものでしたね。
また一年目の社員だったので、会議にも参加できませんでした。
当時は上司から仕事を振られ、淡々と改善と修正をやっていた記憶しかないですね(笑)
未経験からスタートしたシステムのディレクション
– 大手企業を1年で退職してEJの正社員として入社しましたが、なぜもう一度EJで働こうと思ったのでしょうか?
(綱藤) EJに転職したきっかけは山寺さんからの誘いです。前の会社に在籍していた時に、山寺さんから偶然電話をいただきました。
その時ちょうど前の仕事について色々と考えていた時期だったので、迷った末に2013年6月にEJに入社しました。
EJにアルバイトとして4年所属していたので、企業の文化は大企業よりもEJのようなベンチャーやスタートアップの方が自分は慣れていると感じました。
– アルバイト時代は映像編集、大手企業時代はSEとして働いてきて、現在はどのような仕事をしていますか?
(綱藤) 今はソフトウェア開発のディレクションをやっています。自分は開発自体はしていません。
仕事の大まかな流れは、まずお客さんと会ってヒアリングをして、要件定義をして大まかな仕様を決めます。その後に会社に持ち帰ってエンジニアと話し合い、設計やスケジュールを決めて見積を出します。
– ディレクションの仕事のやりがいや面白さはありますか?
(綱藤) 実際にお客様と対面して仕事をすることにやりがいを感じています。お客様とエンジニアの考えることが違いますし、お客様の要望を聞きすぎてしまうと逆に良いものができなかったり、予算が合わなくなったりするので、その辺をどう落とし所をつけて仕様を決めるかが難しいですが、面白い部分でもあります。
– EJに入社するまではディレクションの仕事の経験がなかったと思うのですが、困ったことはありましたか?
(綱藤) EJには開発の仕事をするつもりで入社したんですが、最初の2ヶ月は3Dプリンタの研究のような仕事をして、その後ディレクションの仕事を任されるようになりました。
困ったことは、前の会社とEJで使用されている技術が全然違うので、ディレクションするにも技術的なことがわからずに仕事が始まったことです。EJで扱う新しい技術を理解することが難しかったですね。
お客さんに「これできますか?」と聞かれても一人では答えれないことが多く、当初は全部「一旦、会社に持ち帰ります。」と答えてました。
ネットワークやドメインの知識についても表面的には理解していたのですが、お客様の業務の中で金子に教わると奥の深さに感動することが多かったです。
– どうやってその困難を克服しましたか?
(綱藤) エンジニアととにかく話して、数を積み重ねて覚えるという感じでしたね。会津大で基本的な技術は学んでいたということもあって、幸い新しい技術でも全く分からないという状態にはならず、コードを書かないなりに知識を吸収して理解をすることができたと思います。
– 今までで一番印象に残っている仕事は何でしたか?
(綱藤) 一番印象に残っている仕事は、東北大学病院様と開発をした避難所のアセスメントシートのプロジェクトです。
はじめは実証実験でアプリが動かなかったり上手くいかないことが結構あって、難しいプロジェクトでしたが4年かけて改良を重ねて形にしました。2016年に発生した熊本地震では自分も現地へ行き、避難所をいくつも回ってアプリの使い方を救護担当の方に教えて実際に使ってもらいました。現場で本当に困っている人たちがいる中で、自分たちが作成したアプリが少しでも役に立ったことは印象深いですね。
EJのことと、これからの自分
– EJはどのような人が合っていると思いますか?
(綱藤) EJは少人数ながらも色々な技術を持っている人がいるので、様々な技術に興味があって好奇心が強い人には特に合っていると思います。
また、大企業と比べて人数が少なく、何でも自分でやらないといけない環境なので、物怖じしない人ですね。
あとは、やったことないことを任されてもモチベーションを保って仕事ができる人です。
– 学生についてはどうですか?
(綱藤) 学生は技術的にこだわりが強くて、それを誰かと共有したくてたまらない人が入ってくると面白くなるのかなと思います。
例えば「コードの綺麗さにこだわりたい」とか「CIにこだわりたい」とか「この言語が凄い」という学生ですね。
そういう話を周りにする人がいない方は、是非EJに来て欲しいですね。
– 最後の質問ですが、綱藤さん自身は今後どうありたいですか?
ようやくディレクションに慣れてきて、今まではただただ仕事に追われることが多かったのですが、これからは自ら仕事を生み出す側になりたいですね。
困っているお客さんの問題をどう解決するか、お客さんの声を聞いて具体的にどう実装するかエンジニアと話し合い、調整役として自分がそのプロジェクトをコントロールできるような人材になりたいです。
-ありがとうございました!
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