医療コラム
東北に医療ツーリズム
meguro
今日は、医療機関と宿泊施設の連携について紹介したいと思います。特にこの取り組みは検診+旅行を目的としたもので以前にも紹介した「医療ツーリズム」の動きです。
東北地方では今、この取り組みが活発になっています。仙台市の仙台画像検診クリニックは最先端の陽子放射断層撮影装置(PET)によるがん検診を行っていて、年内にもモンゴル人を受け入れる予定になっています。
山形市では蔵王温泉やスキーなどの4拍5日の観光旅行を利用者側が手配して、予定の中に1日を使いPET検診を受診するなどのツーリズムの例もありました。
この傾向には、東北では温泉やスキー場などの観光資源があり、首都圏から新幹線で2時間程度で着けるという利便性も評価されているからと言えます。しかし、これからの課題としてCT(コンピュータ断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像装置)の装置は多くの病院で備えられているが、PETの導入には数億円かかるので、こういった医療ツーリズムの流れにのって政府や地方自治体の援助も必要となってくると思われます。
日本は医療ツーリズムの流れが他の先進諸国や東南アジアなどから劣っているが、こういった自分たちのもつ文化を武器に日本の良さが出てきたらいいなと思います。