開発
Ionic2が便利という話
Masato Yamamoto
Ionic2が便利という話をします.
Ionicとは
まず,Ionicが何なのかという説明からすると,AngularJSを利用したハイブリッドアプリのSDKです.IonicはAngularJSを利用していますが,Ionic2はAngular2を利用しています.念のために書いておきますが,Angular2はまだbetaなのでIonic2もbetaです.Angular2はalphaからbetaになったので,1週間前に動いていたコードが動かなくなるのはほとんどないかと思います.
Ionic2を利用する理由
なぜ,AngularJSを利用しているIonicではなく,Angular2を利用しているIonic2を利用しているのかということですが,3つほど理由があります.
- Angular1.xに比べて簡単
- TypeScriptを利用している
- ビルドシステムが整っている
Angular1.xに比べて簡単
Angular1系だと,バッドパターンが多々ありそれに陥いらないように書いていくのが難しいように思います.良い感じに書くとだいたいAngular2っぽくなってきます.だったら,もうAnuglar2でいいのではという感じです.プロダクションで使うのは,まだ早いと思うが趣味プログラミングなら十分使えます.
TypeScriptを利用している
Angular2自体がTypeScriptで開発されており,TypeScriptとの親和性が高いです.もちろんJavaScriptでも書けますが, わざわざJavaScriptで書く理由がありません. TypeScriptを書いていると,静的型付けが本当に最高でJavaScriptを2度と書きたくなくなります.
ビルドシステムが整っている
バリバリのフロントエンジニアでなければ,タスクランナーとか色々なツールを組み合せてやるのは面倒です.ただコード書いて,いい感じに動いてくれれば良いのになという感じです.Ionic2はそこらへんをいい感じにやってくれます.ソースコード編集したら,ビルドしてライブリロードしてくれるし便利です.特に今のところ不満があるところはありません.完全に,Ionic2に乗っかってしまっているので,Ionic2のメンテが止まればこっちも死ぬことになりますが,Ionicは2013年からあり,Ionic2は開発が始まったばかりなのでいきなり死ぬことはないと思います.
ここに挙げたような理由から,Ionic2を気に入ってます.
もちろん,他にも理由はあります.自分はCSSが書けず,なるべくなら書きたくないという気持ちがありますが,Ionic2では豊富なUIコンポーネントが用意されています.大体の場合はこれを並べるだけでそれっぽくなるので良い感じです.後は,細かいところを直す程度なので楽です.
おわりに
Ionic2に興味が出てきた人は,
$ npm install -g ionic@beta && ionic start sample tabs --v2 --ts --sass && ionic serve
をやって,是非その便利さを体験してみてください.