ネットワーク
システム管理者の仕事
Masato Kaneko
本日は 7 月最後の金曜日ですが、毎年 7 月最後の金曜日は、世界的に「システム管理者の日」とされています。
そんなシステム管理者の日の今日に、普段システム管理の仕事をしている私がブログ当番というのは何の偶然でしょうか。
「システム管理者の日」をご存知ない方は、以下のページを参考にしていただければと思います。
1 年のうちの 364 日は感謝されないとされるシステム管理者ですが、せっかくの機会ですので、そんなシステム管理者が普段考えていることや行っていることなどを、自分の観点から少し紹介してみたいと思います。
システム管理者というのは、簡単に説明してしまうと、利用者がいるシステムや仕組みを運用・提供するにあたって、問題が発生しないようにそれらの監視や保守、改善、メンテナンスなどを日々行っていて、問題が発生した際はすぐさま対応を行う仕事をしています。
「利用者がいるシステムや仕組み」という表現を用いましたが、大体の場合で暗黙のうちに利用者となっているのがみなさんです。
現代社会において、業務を遂行する上で必要不可欠となる IT インフラの環境を整え、運用をしています。
1 年のうちに 1 日を除いて感謝されないというのは、通常通り問題なくシステムや仕組みが動作していれば、利用者には決してその仕事や現場努力が認識されることのない、いわば「黒子」のような存在です。
逆に、問題 (障害) が発生している場合には、すぐさま問題解決に向けての対応を迫られ、そもそもどうして問題が起こってしまったのか、問題は事前に回避できなかったのかと責められ、釈明させられてしまうような立場にあります。
今まで、「インターネットにつながらない」、「ソフトが起動しない」、「プリンタで印刷できない」といった様々な問題に直面し、利用者のみなさんは、それぞれが思い思いの障害報告を管理者に対して行ってきたことではないでしょうか。
そんなシステム管理者ですが、自分はシステム管理の仕事が好きなので、この仕事をしています。
利用者の方々に満足して使っていただけるような IT インフラ環境を提供し、それを継続的に安定運用していく。
また、後々に問題が発生してしまうだろうと事前に予想出来ることに対して、先に手を打っておく。
ここはもう少しこうした方が利用者にとってより良い環境になるだろう、ということを見つけては改善していく。
運用コストの高い部分を見直し、最適化していく。
なかなか表には出ないところですが、そんな風な色々な努力をすることが私にとっては楽しいので、システム管理の仕事をしています。
普段は空気のような存在ですが、今日はそんなシステム管理者の存在を少しでも認識していただき、感謝していただける「システム管理者の日」ということで、非常に嬉しく思います。