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同音異義語な会津弁

Tomoko Saito

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

こんにちは、Eyes,Japanの貴重なネイティブ会津弁スピーカーの齋藤です。梅雨入り前に入社したばかりなのですが、やはりIT企業は海外&県外の方が多いですね。
Eyes,Japanも例にもれず、社内は英語、中国語、その他、が飛びかっております。
しかしEye,Japanの外国人スタッフは日本語が達者な方も多く、しかも会津弁にも積極的。
隔週1回行われる、朝食を食べながら知的時間を過ごす会(正式名称:Power Breakfast)では、外国人スタッフの期待として日常生活で困らない会津弁を覚えたい。なんて要望もあるようです。

そこで本日は、
「会津人が会津弁だと思っていない会津弁、しかも標準語と意味が違う」のご紹介です。

では早速。

■会津弁その1 :  だんだん
–使用例  社内での会話—
同僚A 「いつごろ退社しますか?」
Bさん  「だんだんですね」

意味は[”そろそろ” ”まもなく”]です。
Bさんは、まもなく退社すると返事をしています。

■会津弁その2 :  たくさん
–使用例  取引先事務所での会話—
お客様 「コーヒーお変わりいかがですか?」
Bさん   「たくさんです」

意味は[”充分” ”お腹いっぱい”]です。
Bさんは、飲み物は充分に頂いたので結構ですと返事をしています。
主にご馳走していただいた食べ物に対して使う会津弁で、目上の方にも使える丁寧な会津弁です。
取引先に伺ったらぜひ使ってみましょう。

■会津弁その3 :  だから
–使用例 お客様先事務所での玄関先で—
Bさん         「今日はいい天気ですね」
掃除のおばちゃん  「だから」
Bさん         「こんなに気持ちいい天気だと、どこかに出かけたくなりますね」
掃除のおばちゃん 「まったく、だから」
Bさん         「でも、少しは雨降ってくれないと困りますね」
掃除のおばちゃん  「だからね」

これは相槌です。
英語でいうところの「I think so.」です。
とても気軽な相槌なので、取引先との会話で使用することはありません。しかしながら仲良くなるにはもってこいの会津弁です。
発音のポイントは「だから」の後ろにハートマークを付ける感じで「だからぁ~♪」と語尾をのばしつつ、疑問形のように語尾を上げてください。
悲しい会話のときは語尾をのばしつつ、語尾を下げてみましょう。
まちがっても語尾を切ってはいけません。それでは標準語の「だから」と同じ意味になってしまい、たんに感じ悪い印象を与えるだけです。

「だから」だけで会話できたらいっちょまえの会津弁ネイティブと言えるでしょう。

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