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Eyes, JAPANでは今月から来月にかけて社内サーバを古いものから新しいものに入れ替える予定です。
そして私はサーバ構成の検討に携わったのですが、今回一部はソフトウェア的に新しい構成を取り入れてもらうことになりました。
それはタイトルからも分かるように、データ領域として使うファイルシステムで「ZFS」を用いるという構成です。
ZFSはSolarisで標準的にサポートされている先進的なファイルシステムで、様々な機能を搭載しています。以前の記事で触れているかもしれませんが、会社ではサーバのOSとしてFreeBSDを使っています。
そしてFreeBSDの新しい安定バージョンではZFSがサポートされるようになりました。
また今回の社内サーバリプレイスの時期にちょうどFreeBSDの新しい安定バージョンがリリースされたので、ZFSを採用するのが最適ではないかと思い提案しました。
余談ではありますが、私はUNIX系OSの中ではLinuxをメインに使っていて、ZFSはライセンス的にLinuxカーネルに組み込めないということがあり、ZFSについてはあまり詳しくはありません。
ですが非常に素晴らしい機能が多く取り入れられているので今回は社内の構成で使っているZFSの機能をほんの少しだけ紹介したいと思います。
新しい構成では、物理サーバ2台で各サーバ内にあるデータ領域をZFSを使ってお互いのデータ領域のレプリカを保存するようにしています。
ZFSではファイルシステムのスナップショットをリモートホストにバックアップ出来る機能があるので、それを使うことによって万一片方のサーバ内のデータ領域にあるデータが失われてしまっても、もう一方のサーバにデータのコピーが残っているのでデータを失わなくて済むことになります。
またリモートホストにスナップショットを転送する際に、差分データだけを転送出来るので一度に大容量のデータを転送しなくても済みます。そしてある時点でのスナップショット内から特定のファイルを復元したいといった場合、一般ユーザー権限でcdやcpなどの基本コマンドだけで復元出来るといった機能もついています。
実はまだまだ素晴らしい機能がたくさんと思いますが、私自身もまだ勉強段階で情報不足なので今回は社内の新サーバでの構成を簡単に紹介するだけに留めたいと思います。
担当: 金子 (新しい構成について、ここはこうした方がいいのでは…という意見があると喜びます)