ソフトウェア開発・プログラミングの分野においても、こうした「裏技」は人気の高いトピックのひとつです。
- 初心者でもプロ並みのレベルのプログラムが作れてしまうフレームワーク・プラットフォーム
- 多くのエンジニアの頭を悩ます難問をスマートに解決するスクリプト
- 生産性を飛躍的に向上させる、わずか数項目の心掛け
等々、それこそ「魔法のような」技術があちらこちらで毎日のように発表されています。
エンジニアは、こうした膨大な量の情報を追い駆け、日進月歩の発展に付いていかねばならない過酷な職業である……などとお考えの方も多いのではないかと思いますが、それは大きな間違いです。
確かに、コンピュータは、ここ20年ほどで台頭してきた新しいジャンルであり、(最近はその速度が緩んできてはいるものの、) 他の分野と比べて格段に速い進歩・革新が見られます。
しかし、そんな現在のコンピュータ技術もまた、これまで情報技術に携わってきた人々の創意工夫の積み重ねを基礎として成り立っており、何ができて、何ができないかといったことは、それなりの精度で確かめられています。
そうして積み上げられてきた常識・定石を覆すような画期的な発明を行うことは、容易なことではありません。
少なくとも「ちょっとした」思いつきや工夫でなんとかなるほど軽い話ではないわけです。
(もしそれでなんとかなるのであれば、先人たちはどれだけマヌケだったのかということになってしまいます。)