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Meta Bridgeを利用してみよう!

Misato Usui

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

800px-LOD_Cloud_Diagram_as_of_September_2011Meta Bridge はメタデータを利用したサービスの構築を支援するために構築されたメタデータスキーマレジストリです。メタデータスキーマの収集・蓄積・共有を主な目的としています。

今日は先日このMeta Bridgeにメタデータ語彙を登録した際の簡単なレポートを書きたいと思います。

1、アカウントを取得する

Meta Bridgeを利用するには、アカウントを取得する必要があります。Meta Bridgeのアカウント登録画面に必要事項を記入して送信してください。しばらくするとメタデータ基盤協議会からメールでアカウントとパスワードが送られてきます。

 2、メタデータに必要な語彙の検討

アカウント登録が済んだら早速メタデータ語彙の登録!といきたいところですが、まず、作成したいメタデータにはどのようなメタデータ語彙が必要なのかを検討する必要があります。必要な語彙の洗い出しができたら、それらがMeta Bridgeに既に登録されている語彙で再利用できないか調査します。

 3、語彙定義ファイルの作成

Meta Bridgeに既に登録されている語彙で対応しきれない場合は、新たにメタデータ語彙をMeta Bridgeに登録する必要があります。メタデータ語彙の登録にはRDF/XMLまたはTurtleフォーマットの語彙定義ファイルを作成します。(すべて既存の語彙でまかなえる場合は、この作業は必要ありません。)

以下は、RDF/XMLで作成した語彙定義ファイルです。

</pre>
<rdf:RDF
    xmlns:reg="http://purl.org/metainfo/terms/registry#"
    xmlns:rdfs="http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#"
    xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#">
    xmlns:dcterms="http://purl.org/dc/terms/">
 
  <rdf:Description rdf:about="http://nowhere.co.jp/terms/">
    <reg:title>サンプル語彙</reg:title>
    <reg:registrant>Eyes, JAPAN</reg:registrant>
    <reg:creator>Eyes, JAPANユーザ</reg:creator>
    <reg:version>v1.0 </reg:version>
    <reg:created>2013-11-12</reg:created>
    <reg:comment>サンプル語彙です </reg:comment>
    <reg:keyword>EJ </reg:keyword>
  </rdf:Description>  

  <rdf:Description rdf:about="http://nowhere.co.jp/terms/contributorClass1">
    <rdf:type rdf:resource="http://www.w3.org/2002/07/owl#DatatypeProperty"/>
    <rdfs:subPropertyOf rdf:resource="http://purl.org/dc/elements/1.1/contributor"/>
    <rdfs:label>部署名</rdfs:label>
    <rdfs:comment>部署名を入力します</rdfs:comment>
  </rdf:Description>
 <rdf:Description rdf:about="http://nowhere.co.jp/terms/contributorClass2">
    <rdf:type rdf:resource="http://www.w3.org/2002/07/owl#DatatypeProperty"/>
    <rdfs:subPropertyOf rdf:resource="http://purl.org/dc/elements/1.1/contributor"/>
    <rdfs:label>室・局名</rdfs:label>
    <rdfs:comment>課名を入力します</rdfs:comment>
  </rdf:Description>

</rdf:RDF>



ここでポイントはrdf:Descriptionで指定しているリソースがURIによって名前付けされているところです。このURIを辿ってもソースが見られるわけではありませんが、これによって、異なる組織の項目名であっても的確に区別することができます。

また、rdfs:subClassOf やrdfs:subPropertyOfで上位の語彙を指定することができますが、今回はDublin Coreの語彙を上位語彙として指定しました。

 4、語彙定義ファイルのアップロード

語彙定義ファイルが作成できたら、Meta Bridgeにファイルをアップロードしてください。語彙定義ファイルをアップロードする際には、登録する語彙の名前空間識別辞が必要になるので、簡潔でわかりやすい識別辞を事前に考えておいてください。

また、語彙定義URIは語彙定義ファイルの中で指定したのもと一致していないとエラーが出てしまいます。

Meta Bridgeへのファイルアップロード方法については、こちらを参照。

以上で、メタデータ語彙の登録が完了です。メタデータ語彙を登録するにはRDF形式の語彙定義ファイルを作成しなければいけなかったり、既存の語彙との関連を考えなくてはいけなかったりと素人にはかなり骨の折れる作業ですが、とりあえず一度、語彙を登録してみるというのがMeta Bridge攻略への一歩かなと感じました。

メタデータ語彙の登録が終わったら、次はいよいよメタデータスキーマの登録に移ります。次回のブログでは、メタデータ記述規則の登録方法についてご紹介したいと思います。(これまた大変…)

薄井(facebookページでオープンデータ情報を紹介しています。)

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