CCOコラム
禅と水泳(A.K.A. iPodと水泳)
yamadera
過去のエントリーでも書きましたが、ここ半年くらいは水泳にはまっていて、
最近は1日1時間、週5日で泳いでいます。1日の1/24を使っている計算です
が個人的には、非常に有意義な時間だと思っています。
最初は、自分一人になれて、忙しい日常から離れることができ、電話や
e-mailからも解放されある意味世界から遮断される「無」の時間を楽しんで
いたのですが、音楽好きな私は、水泳中でもなんとか音楽が聞きたいと思い
いろいろ調べたのですが、最初は某社の防水仕様 MP3プレイヤーを使って
いたのですが、iTunesを使っているためほとんどの曲がmp3ではなくAAC
になっているのと、あまりにイケていないデザインのため、すぐさまiPodを
防水仕様にしてくれるアメリカの会社を発見し、早速注文、今では水泳中に
は欠かせない存在になっています。
Swimmman
以前から、禅と水泳には通じるものを強く感じていたのですが、水泳を始め
てからそれが非常に良く分かる気がします。なぜなら、一流のアスリートや、
武道家などは、達人になればなるほどフィジカル面では拮抗しライバルと
ほとんど差がつかなくなるため、最終的にはメンタル面の強さが勝負の決め
手になります。まさに人間の肉体を機械としてみた場合、無駄な力が入って
いたり、脳で余計な事(いわゆる雑念)を考えたりだけでも効率は明らかに
下がるでしょう。そこで昔からスポーツであればトレーニングだったり、
武道であれば、先人たちの築き上げた「型」を何度も何度も繰り返す事に
より頭で考えなくても、より効率の良い動きが条件反射でできる様になり、
その先はさらに頭を使い、少しずつ型を変化させていき、最終的には自分の
「型」にはめていく作業が繰り返されます。水泳でも泳げば泳ぐほど、力が
抜けてより自然体で効率の良い「型」ができてくる様な気がします。たまに
泳いでいるとこのまま永遠に泳ぎ続けられる気になる時があるのですが、
まさに泳禅(もしくはランナーズハイではなくスイマーズハイ)といった
ところでしょうか。これは仕事にも言える事かと思います。私の好きな以下
の禅詩にも通じるものがあります。
「伽藍とバザール」で有名なEric S. Raymondの“How To Become
A Hacker”より抜粋
道をたどり
師をあおげ
師にしたがえ
師とともに歩け
師を見通せ
師となれ
ちなみに「泳いでいる時に音楽ってどんな感じなの?」と良く聞かれるのです
が、これは実際に体験しないと分かってもらえないと思いますが、少なくとも
私の中ではかなり世界が変わる様な出来事でした(Doors風に言うと”Break
on though to the other side”でしょうか?)以下に水泳中のプレイ
リストの一部も公開したいと思います。
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewIMix?id=268254491
みなさんもぜひ”Break on though to the other side”してみて下さい。
担当:山寺