本
闇(ダーク)ウェブを読んだ感想
Yuya Kanesawa
こんにちは.アルバイトスタッフの兼澤です.夏も終わり,読書の秋ですね.
今回は,ちょうど借りてた本があって今日一気読みをして読み終わったので,その感想を書いていこうと思います!
はじめに
タイトルの通り,闇(ダーク)ウェブという本を読みました.
なんで読もうと思ったの?
ちょうど2週間ほど前に大学の図書館をぶらぶら歩いていた時のことなんですが,セキュリティ特集みたいなコーナーがあって,面白そうだなぁと近寄って見ていたらこの本があり,ダークウェブってなに?って感じで興味を持ったので借りてみました.
この本で得られる知識?
私達が普段何気なく利用しているインターネットは,サーフェイスウェブ,ディープウェブ,そしてダークウェブの3つに大別できます.サーフェイスウェブは検索エンジンなどで辿り着くことができ,検索結果などにも表示されますが,ディープウェブというのは例を挙げるとECサイトのマイページやGmail,またTwitterの非公開ページなども該当し,検索結果には表示されません.ではダークウェブとはなんなのかというと,特定の方法を用いないとアクセスできない空間であり,専用のブラウザでアクセスする必要があります.
この本では,そのダークウェブを中心にサイバー犯罪と絡めながら取り上げ,ダークウェブでなにが起きているのか,流出した個人情報はどのように扱われるのか?など,ダークウェブの特徴やそこで起きていることを実際の事例を交えながら説明しています.また将来的に日本のダークウェブも拡大していくと考えられており,もはや他人事ではない現状を知っておくことは,これからの生活でインターネットを使う上で必ず役に立つ知識だと思います.
感想
「インターネット怖い」というのが率直な感想です.スマートフォンが普及したりIoT化が進む今日,インターネットは私たちの生活にとってより身近な存在であり,欠かすことのできないものであることは確かです.そのインターネットですが,普段便利に楽しく使っている人が多くいる一方,ダークウェブと言われる空間では様々な違法取引が行われており,Torとビットコインの使用によって通信やお金のやり取りまでもが匿名化,秘匿化されて,検挙が難しい現状が広がっていることは,多くの人が知らないであろう事実だと思います.
第4章ではTorの技術的解説を交え,Torを使っているサイトが検挙された例やTorの匿名性について書かれています.私はCTFでTorの存在を知ったのですが,ただ単に通信を匿名化できるツールとしてしか認識しておらず,その作られた目的が,人権活動などで国から抑圧されているような活動家が自由に発信できるようにするためということや,現状は悪用されていることが多いということは知りませんでした.この本を読むことで,Torの技術的な理解も深まりました.
また,日本のサイバー犯罪の事例や,海外の「シルクロード」という史上最悪のサイバー闇市場が検挙された事例も取り上げられているので,世界のサイバーセキュリティの現状が見えてくると思います.
まとめ
いかがだったでしょうか.
ダークウェブヤバそう…と思った方,ダークウェブ名前からしてカッコイイ…と思った方,日本の将来大丈夫か!?と思った方,つまんねぇなこのブログと思った方,皆さん読んでみてはいかがでしょうか?
近い将来,あなたの個人情報がダークウェブで売買される日が来るかもしれません.