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大規模災害発生時における無線LANの無料公開

Tsubasa Sugiyama

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

5月27日、無線LANビジネス推進連絡会によって『大規模災害発生時における講習無線LANの無料開放に関するガイドライン』が公表されました。

私自身被災地出身で被災したのですが、そのときに携帯電話が繋がらず家族や親戚と連絡がとれず不安になったのを覚えています。その経験から震災のときでも繋がるネットワークが欲しいなと思っていたのですが、ついにきました。

このガイドラインでは公衆無線LANの無料公開を行う大規模災害の定義、発動の目安、推奨するポータル、SSIDなどの16項目について想定しているようです。

このガイドラインのなかで災害用SSIDとして『00000JAPAN』と規定されており、キャリアWi-FiのSSIDを配信しているエリアであれば、全国どこでも統一のIDで、他社のアクセスポイントにも接続できます。またSSIDサーチの最上位になるようSSIDも工夫されています。またこのSSIDはだれでも使える状況になっているため、セキュリティー面でも課題があるのかなと思います。

連絡会は2015年3月に仙台で開催される『国連防災世界会議』でも災害用統一SSIDの無料開放を実施する予定で、さらに2015年3月を待たず、なるべるはやい時期に運用する予定だ。次の自然災害がいつ発生するのかわからないので1日もはやく運用が始まってほしいですね。また震災当日避難所に避難していた経験から、避難所に公衆無線LAN設置を義務化する法律などができればいいなと思っています。

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