Eyes, JAPAN Blog > 文系でも出来る!統計学

文系でも出来る!統計学

きたざわ

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

img-top-toukei
数ヶ月前から、個人的に「統計学」の勉強を始めました。
大学は美大卒、数学とは無縁の生活を十年近く送ってきた私ですが、先日統計検定3級に合格しました。
今回は、統計にちょっと興味はあるけど…という方向けに、統計のはなしをしようと思います。

統計学って?

統計は、データをもとに不確実性を予測・制御する学問です。
身近で扱われている例としては、天気の降水確率や、野球の打率などがあります。
データという客観的な事実を元に分析を行うので、正しく扱うことで様々な問題解決をする糸口を見つけることができます。

統計学は日本政府も近年力を入れてきていて、小・中学校で統計教育が組み込まれたり、データサイエンス専門の大学の学科もできています。また、データサイエンティストは今世紀で最も魅力的な(sexy)職業とさえ言われており、注目が高まっています。

勉強のきっかけ

私はディレクターなので「Web解析などに役立つかな?」と軽い気持ちで始めました。
それ以外に仕事で具体的に活用するイメージがあまり湧いてこなかったのですが、データを読み解いて問題解決をするということは基礎的な教養として勉強してもどこかで役に立つかな、と思ったということもあります。

統計を勉強するなら「統計検定」

そこで出会ったのが「統計検定」です。

統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
種別は1級・準1級・2級・3級・4級、統計調査士、専門統計調査士があり、中高生から専門家までレベルに応じて受けることができます。

img-tokei-01

統計検定は、統計の知識を満遍なく吸収するのに最適な検定だと思います。
私は、まずは3級取得を目標に勉強を始めました。

3級は高校卒業レベルと言われているので、高校以来数学に触れていない私には丁度良いレベルでした。
2級は大学基礎課程(1・2年)レベルで、より実践で使われる知識が問われます。エンジニアや理系大学の方は、2級から始めても良いかと思います。
準1級は2級の範囲に加え、より応用的な統計学の知識が必要となります。
また、より実務的な内容の統計調査士、専門統計調査士という資格もあります。

合格率は、3級で6割、2級で4.5割程度となっています。
下記は平成28年11月実施の試験結果概要です。
img-tokei-02

私は週に1〜2回朝早起きをして勉強をし、3級に合格することができました!
勉強のハードルとしては、そんなに高くはないかと思います。

統計学を学ぶとどんないいことがある?

個人的に学んでよかったなと思うことを挙げていきます。

統計検定3級レベルでも十分役立つ

3級は高校生レベルだから分かるだろう、楽勝だろう、と思われる方もいるかもしれません。
しかし自分が高校生だった頃の学習指導要綱から変わっているため、高校時代には習わなかった範囲も出題されます。若い方だけではなく30代以上の方にもためになる知識だと思います。
私は3級の勉強を通して「箱ひげ図」の存在を初めて知りました。(笑)

世界がちょっと楽しくなる

統計学の基本的な「確率」や「データを読み取る力」を養えるため、身近なところで使われている統計の仕組みについて理解できることが楽しいです。
それについては昨年末社内勉強会でプレゼンをやらせてもらいました。
プレゼン PDFダウンロード

またやさしい統計の本を読むと、自分の知識が生きてくる瞬間があり非常に面白いです。
個人的に面白かった本は「偶然の統計学」
img-tokei-book
スピリチュアルに感じられる偶然の出来事も、統計学によって「ありえないことではない」という独自の定理で持論を展開しており、初心者なりに物事の考え方が勉強になりました。

統計はおもしろい

まだ業務に活かせる段階ではないですが、一つ一つ知識を蓄えている現状が楽しいです。
次は2級合格を目指し、業務への利用についても考えていきたいと思っています。
また新しい発見があったら、ここで紹介をしたいと思います。

Comments are closed.