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6/25 Maker Faire報告会を開催しました

きたざわ

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

6月25日(木)に、会津大学UBICにて「Maker Faire報告会」を開催しました。

登壇者は弊社デザイナーの小嶋と、弊社代表の山寺の2名。
小嶋は今年5月にアメリカで開催された「Maker Faire Bay Area 2015」の参加レポート、山寺は今まで参加した東京・Bay Area(アメリカ) ・深圳(中国) のMaker Faireについての報告を行いました。

今回は、その報告会の内容についてレポートします。


圧倒的なショックを受ける Maker Faire Bay Area

Maker Faire Bay Areaに初参加を果たしたデザイナーの小嶋。
クリエイターとして刺激を受けたかったという小嶋は、「学生のうちにMaker Faireに参加して、自分の活動の糧としてほしい」と語りました。

Maker Faire Bay Area 2015は、2015年5月15~17日にアメリカ サンフランシスコで開催された世界最大級のテクノロジー系ものづくり展示イベント。
Make:”という雑誌に載っているような技術工作等を自分で作って展示して交流をするという、言わば「技術の見本市」のようなイベントで、Bay Areaの開催は今年で10回目を迎えました。

小嶋は動画を交えて現地の様子をレポートしました。

映画の予告編のようなプロモーションムービー
Maker Faire Bay Area 2015 Promotion Movie (1:06)

会場の様子
Maker Faire Bay Area 2015 現地レポート (13:52)

最新のテクノロジーからロボットのような大きな展示まで、広大な敷地に多くの展示がひしめき合い、3日間の滞在でも全て回りきれなかったと語ります。

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小嶋が特に惹かれた展示は、昔の印刷機を実際に動かしているという展示。
石炭を動力としているこの印刷機は、一枚一枚印刷をするため時間も手間もかかります。滅多に見れる機会がない印刷機のため、30分以上眺めていたとのことでした。(2つ目の動画の12:36から印刷機が動いている様子が見れます)

昔の印刷機

コースターにプリントをして、配布していました。

印刷機で刷ったコースター

ダンボールで作ったロボットや、制作途中のプロトタイプなども数多く展示されており「いい意味で創作の敷居が低くなった」と小嶋は語ります。

肌で感じた衝撃は相当のものだったようで、最新技術や面白いアイディアがたくさんあり、刺激になると感じました。

スライドはこちら


3つのMaker Faireを渡り歩いて

代表の山寺は、東京、Bay Area(アメリカ)、深圳(中国)の3つのMaker Faireに参加してきた、ちょっとしたMaker Faire通。
それぞれのMaker Faireの印象をそれぞれこう語りました。

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“Well organized” (東京)
“Wow” (Bay Area)
“Emerging” (深圳)

 

“Well organized”
東京のMaker Faireは、非常に統制のとれたきっちりとしたイベント。
本イベントには、過去に弊社のプロダクトであるFab CoffeeFukushima Wheelを展示したこともあり、縁のあるイベントです。

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日本のMaker Faireはいわゆる”ものづくり”に主眼が置かれ、エレクトロニクス、ファブリケーション、サイエンス、クラフト分野の展示が多く、ロボットのような大きな展示物は少ないとのこと。
手先の器用な日本人らしいMaker Faireだと感じました。

“Wow”
アメリカ サンフランシスコのMaker Faire Bay Areaは、スケールの大きさと自由な発想に思わず”Wow”とため息を漏らしてしまうとのこと。

山寺の思い出エピソードがとても印象的な話でした。

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初めてのBay Area参加、会場へ入り一番初めに目に飛び込んできたのは、全面に魚が付いている車でした。車の先頭にはエビが付いており、エビが指揮者のようにタクトを振ると魚が動くという、その創作物に1度目の衝撃を受けます。
「これは何なの?」と作者に聞いたところ「魚がたくさん付いているんだ、楽しいだろ!」と言われ、「その情熱だけでここまで作り上げたのか」と2度目の衝撃を受けたと言います。

火が吹き出したり、ロボットや車のような大きな展示物が多数あったり、カップケーキの乗り物が会場を走り回っていたり…、とにかく自由に作りたいものを作り、各々に表現するのがBay AreaのMaker Faireとのことでした。






“Emerging”
中国 深圳のMaker Faireは、日本のMaker Faireと似たような雰囲気。
中国といえばコピーや模倣を思い浮かべてしまいますが、政府が介入したMaker Faireのため、そういったプロダクトは見られなかったとのことでした。


1980年当時、深圳は人口33万人の街だったのですが、現在は人口2000万人の超巨大都市です。郡山市くらいの人口が、約30年で東京都の約2倍までに増えた背景としては、中国の政策によるものだったそう。現在は「世界の工場」と呼ばれ、非常に活気のある街だと言います。

中国の友人の誘いで深圳のMaker Faireに参加することとなり、そこで感じたことは「人との繋がりが強い」ということ。
TEDxのオルガナイザーを務める方が多く参加されており、人と人のネットワークで成り立っているということを強く感じたそうです。

3カ国のMaker Faireに参加して、エンジニアに一番伝えたいメッセージを最後に贈りました。
”Don’t Think, Just Make.(and Have Fun) “
難しいことは考えずにとにかく作ること、そして楽しんで作ること。シンプルですが、的を得ている言葉だと思いました。


ものを作り始めると「完成させなくては見せられない」と感じることが多々あります。
しかし、完成させることではなく「自分の作りたいものを作り、作ることそのものを楽しみ、それを共有する」、そんな純粋な気持ちを持ったMakerたちが集まるのがMaker Faireなのではないかと、個人的には感じました。
自分もぜひ参加してみたいと思いました。

日本では、Maker Faire Tokyo 2015が8/1,2に東京ビッグサイトで開催されます。
興味のある方はぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
弊社からも何か出展があるかも…!?

Maker Faire Tokyo 2015
日時:2015年 8月1日(土)〜 2日(日)
場所:東京ビッグサイト
Webサイト

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