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Cognitive Computing

kaneda

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

みなさん、こんにちは。
いきなり質問ですが、みなさんは”Cognitive Computing”、日本語でもそのままコグニティブコンピューティングと呼ばれていますが、この存在を知っていますでしょうか?
“Cognitive Computing”は直訳すると「認知計算」などと呼ばれ、最近では人工知能の分野と関連の高い分野です。
私自身は直接的にこの学問を研究している訳ではないため、Professionalではないのですが、機械学習の研究をしている観点から話をしてみようと思います。

Cognitive Computing(以下、CC)は、例えば人でいえば、認識・理解する仕組みを解析し、コンピュータ上で再現して様々な問題に適用する事をしています。
さらに具体的な例を出すとすれば、あなたが学校や会社に行く際のルートを考えるとします。恐らく、目的地までの最短ルートに加え、その日の交通状況、例えばこの時間はあの道が混んでいるやら、最近あの道は物騒だと言われている等の情報を総合して、どの道を通れば安全かつ最速で目的地に着けるかを考えた事があるはずです。そのような処理についての構造を解析し、コンピュータ上で計算して同様なルートを求める事が出来ると考えれば、少しは分かって頂けるのではないでしょうか?

また、最近ではIBMがこの分野に注力していて、日本のアニメであるシュタインズゲートと協力してCCのビジョンを具現化したアニメを制作、公開しています。
アニメが見れるページはこちらから
現在では4部作全てが公開されていて、より具体的にどのような事が出来るかを紹介していますので、CCが開く未来に思いを馳せる事が可能です。
また、その他IBMのページを中心にいくつか参考になるページ、日本での認知計算に関する学会のページを載せておきますので、興味がありましたら是非ご一読下さい。
日本IBMのコグニティブコンピューティングのページ
IBM Research: Cognitive Computing
日本認知科学会

さて、冒頭で私は機械学習の観点からと言いましたので、その点について触れます。
ここ数年で機械学習については実問題への適用が盛んになり、Googleが猫の認識が可能になったという2012年のニュースは記憶に新しいかと思います。
このように、研究が進められていますが、その根底にある注目すべき点は、人が認知できないアンダーグラウンドな情報を機械学習は識別してくれるという点だと私は考えています。
機械学習では、情報を扱う際に数値化してから扱うのですが、一般的にその情報量は多大で人が処理できる情報には限りがあります。それだけではなく、数値化することで見えてくるという情報もあります。
確かに、最近は可視化が注目され、情報を視覚的に見る事で新たな発見をする事が多くなっていますが、人がそういう事をする事なく解析する事が出来るという事が機械学習の強みの一つでもあります。
このような強みがあるからこそ、CCとの相性が良いと言えます。CCについて探していますと、機械学習という単語も多々出てくるため、恐らく多くのシステムで機械学習が使われている物と思われます。そういう意味では、機械学習の応用分野の1つとなることでしょう。

現在の研究が、機械学習の基礎的研究をしているため、実問題への応用についてはあまり詳しくないのですが、将来的にやってみたい事はいくつかあるので、今のうちに基礎を磨きつつ、このような情報を仕入れてアプリケーションを開発できるように備えていきたいなと思います。

担当: 金田(来週あるプレゼンが辛そう…

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