デザイン
インフォグラフィックとは?
kojima
最近web上で「インフォグラフィック」という言葉をよく見かけるようになったのではないでしょうか?
耳慣れない方も多いと思いますので、どういったものかまずは見てもらうのが早いと思います。
こちらは「webの支配者がわかる世界地図」だそうです。
今年はロンドンオリンピックなのでホットなものだと「オリンピックの年代別参加国」
興味深い切り口のものが揃っているので、もっと見たい方はこちら。
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infogra.me
http://infogra.me/
個人的にのおすすめのインフォグラフィック↓
intelligence in lifestyle magazine
http://colorcubic.com/2010/04/21/intelligence-in-lifestyle-magazine/
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こういったインフォグラフィックが今注目され、様々な場面で活発に作られ始めています。
活発になった理由のひとつが「webとの相性が非常に良い」とされている点が上げられています。
まずInfographicsとは
情報を瞬時に分かりやすく伝えるために、グラフやチャートなどのデータ資料に効果的なデザインを付加したものです。プロセスやセンサーで収集した膨大なデータ、複雑な要素の絡んだプロジェクトなどをたった1枚の絵として表現します。
インフォグラフィックは私たちの生活に溶け込んでいます。元はダイアグラムと呼ばれており、天気予報や地図、円グラフ、棒グラフ、楽譜、解剖図などなど実は歴史も古く普段から親しんでいるものばかりです。
ではなぜ、webとの相性が良いのでしょうか。
それは長い文章を読ませるのにあまり向いていなwebの特性が理由として考えられます。
文章ばかりのサイトは読んでいて疲れるし、理解にも時間がかかります。
そうしている間にもユーザーは写真や魅了的グラフィックのあるリンクが気にかかり、カチカチとクリックして別のページへ移動し去っていってしまいます。
また、文字と画像(図像や写真など)を同居させやすいというwebの特殊性がインフォグラフィック普及の要因となっています。
「膨大な情報を整理する」、「情報を魅力的にビジュアル化してユーザーに伝える」この点はwebを作っていく上で欠かせないものとなっています。
簡単にまとめると…
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インフォグラフィックの目的
「膨大なデータから傾向を見出し、それを伝えたい」
「ストーリーを共有したい」
このような局面で力を発揮します。
インフォグラフィックの分類(と身近な例)
・表組 (ex. 番組表、交通機関の時刻表、時間割、カレンダー etc)
・グラフ (ex. 体重・血圧などの変化、株価の推移 etc)
・チャート(ex.組織図、スポーツのトーナメント表、相関図、遺伝法則の説明 etc)
・図譜 (ex.音楽の楽譜、ギターのコード表、料理の手順説明図 etc)
・図解 (ex.道具や機械の取り扱い説明書、人体解剖図、動植物図鑑 etc)
・地図 (ex.フロアマップ、路線図、ネットワーク地図 etc)
どんなメリットがあるのか
・言語や国、年齢を超えて理解できる。
・膨大な情報を集積し視覚化することで、問題点が浮き彫りになる。
・複雑な情報の場合、全体を見渡せ関係性やプロセス・構造を把握しやすい。
・プロジェクトを広めるときに他者とイメージ共有しやすく、協力を得られる。
・魅力的な図表の場合、人の関心を惹く。
これから活発につかわれていくであろう場所
・新聞、出版、報道などのコミュニケーション分野
・教育の分野
・多様な人が集まる場所
・多くの課が集まる役場
・web上のビックデータのビジュアル化
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↑こういったことこそ、インフォグラフィック化したほうが、
読んでくださっている方に伝わりますよね。インフォグラフィック思考がまだまだ
足りないようです。
インフォグラフィックについては、まだまだ日本でも浸透率が低く世界に遅れをとっています。
海外では美しいヴィジュアルのものが新聞を賑わせていたりもします。
身近なもので私が注目しているのは、IKEAの組み立て家具の説明書です。
文字は少なく、部品の型番や数以外はほぼイラストで手順を紹介しており、
それでも家具が組み上がります。それを見ながら組み立てているときはまるで対話をしているようです。
海外の各国に商品を普及させる場合この手法は効率がよく効果的です。
また、動的なインフォグラフィックも今後制作したいと考えていて、
プロジェクトで収集したビックデータを可視化していくことが急務です。
幸いJava-scriptに詳しいスタッフが多いので力を借りたいと考えています。
また、プログラマーは膨大な文字列をどのように目でみて分類し処理しているのか非常に気になるところです。
そんなことも含めEyes, JAPANでは強く推していきたい分野なので、引き続き、何回かにわけて紹介していきたいと思います。
国境や言語の壁を越えるインフォグラフィックを生かして、Eyes, JAPAN発のプロジェクトが世界に羽ばたくきっかけになればと思います。
今回は概要だったので、次回はもっと踏み込んで表の読み解き方や注意点。また、作る上で助けになりそうなサイトなどを紹介したいと思います。
出典:infogra.me Web Designing2006/4 Open Field Notes