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金継ぎテクノロジー

gyoda

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3月10日の投稿にもありますが、3月11日にキャンドルナイトのイベントに併設して、弊社で制作したプロジェクションマッピングを鶴ヶ城に投影させて頂きました。 ご来場いただいた皆様ならびに関係者の皆様にこの場をお借りして 心より御礼申し上げます。

一年前の3月11日、私は東京の別の会社に勤めていたのですが、会社の中で見た被災地の状況や、津波の怖さを事実として受け入れられず 「きっと何とかなるだろう、いやなってほしい」という他力本願な思いを抱いてしまってたのを今でも悔いています。
夏以降、東京から会津へ渡ったのですが、東京には無い震災以前・以降の問題と、それに対して答えを模索する 市場・仕事の流れに身を置ける事になったのは、喜ばしい事だと感じています。
特にWebクリエイター、デザイナーとしての仕事では中々味わえない “自分の仕事で町や国が動くんだ”  というスケールの仕事をしていると、責任と希望で不思議な気持ちにもなります。

日本には“金継ぎ”という技術があります。 割れてしまった陶器の継ぎ目に金や白金の粉をまぶして飾る、日本独自の修理法です。 江戸時代の文化なのですが、このような“再生・再利用”の文化自体、世界の何処を探しても無い技術だそうです。
(江戸時代は「サステナブル(持続可能)な社会」の先駆けであり、産業が常に循環している珍しい社会でした。)
大事な器を壊れても一段と美しくして使おうという、粋な江戸っ子の補修方法です。 壊れても、一段と美しくして使おう。

今の日本に求められている要素がこの“金継ぎ”には詰まっていると感じています。
Eyes, JAPANで手がけているビジネスは復興事業でもあり、今までの社会を更に上回るテクノロジーを提供するビジネスでもあります。
私は、人や団体には必ず“役割”や“使命”があると信じています。
Eyes, JAPANは被災地ならびに日本の復興・ステークホルダーに対して“魔法のようなテクノロジー”を持って答えを出し続けていくのが、ビジネスとしての役割であり、社員一同誠心誠意を持って皆様を驚かして、金継ぎの様に美しい復興ができるよう、活動を続けて参ります。

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