エンジニア向け
人生の貪欲法
tayama
金子君のエントリを見るたびに、彼のスキルには圧倒されるばかりです。一方私はというと、サーバ構築や管理のスキルは全くありません。勉強しようかなと思ったこともあるのですが、いまいち興味が沸きませんでした。というのも、「そもそもサーバ作って何するのよ?」という疑問に答えられなかったためです。実際私がプログラムを書くのは、あくまでプログラムを書くことによって利益を (金銭的な意味に限らず) 得たいからなのです。
そこのところのモチベーションは彼にとってどうなってるのだろう、と長いこと疑問に思ってたので、ある日尋ねてみました。すると、「サーバを管理するためにサーバを管理している」という答えが返ってきました。一見トートロジーのようですが、よくよく聞いてみると、この言葉は彼にとって2つの意味を持っているようです。
その前にこれだけは言っておきますが、先の文章は論理学的に見ても修辞的に見てもトートロジーではありません。
まず一つ目が、「サーバ管理を効率的に行うためにサーバ管理を行っている」という意味です。彼は複数のサーバを管理していて、それらを常にネットワーク越しに連携させているため、一台のサーバの管理を効率化させることとは、他の全てのサーバの管理を効率化させることにつながるそうです。
もう一つは、「サーバ管理をしたくてサーバ管理を行っている」という意味です。彼には「食欲」「睡眠欲」などと同様に「サーバ管理したい欲」というものがあり、それに従ってサーバを管理しているようです。
どちらの意味にしても、凡人がおいそれとたどり着ける領域ではなさそうです。しかし、「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、このような姿勢が彼の技術力を裏付けているのでしょう。彼の態度から私が学ぶべきものは多いと感じました。
担当: 田山 (一方プログラマの美徳は「プログラムを書かないためにプログラムを書く」だったりするわけですが) ()