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皆さん、ビデオゲーム (TVゲーム) はお好きでしょうか。
私はかなり好きな方で、休みの日などは一日中やっていることもあったり。
さて、「ビデオゲーム」というと、どうしても格の低い趣味と見なされがちですが、実際にいろいろなソフトをプレイしてみると、いろいろと学ぶ・考えるべき点が見つかります。
特に面白いのがユーザインターフェイス (UI) における工夫です。
ゲームでは「アイテムの選択」や「データの記録」などを何度も繰り返し行うため、これらの操作でユーザにストレスを感じさせるような設計は極力避けなければなりません。
そのためには、項目の配置, 画面遷移, カーソルの移動の仕方, 処理時間の短縮などあらゆる箇所に気を配る必要が出てきます。
例えば、メニューを開くとウィンドウが画面外からスライドインしてくる場合を考えてみましょう。
注意深く設計・実装されたソフトでは、ウィンドウが定位置に止まる前であっても、ユーザはその上でカーソルを動かすことができるようになっています。
逆に、こうした工夫がないゲームでは、ユーザはメニューを開くたびに1~2秒程度操作を中断しなければなりません。
その程度の待ち時間はたいしたことがないように思えるかも知れませんが、メニューを開く頻度を考えると、プレイ時間全体に対する損失の割合はかなり大きなものになります。
他にも、データの読み込みをバックグラウンドで処理することでシーン切り替えの際のロード時間を短縮する手法など、ユーザに対する「気配り」が見え隠れする部分が多々あります。
ゲームとして長く遊ばれるかどうかは、「ストーリー」や「映像の美しさ」や「システムの斬新さ」だけでなく、こうした開発者の「気配り」の深さ・細かさによって決まることが多いようです。
こうしたユーザのストレスを低減する様々な工夫は、ゲーム以外のソフトウェアやウェブサイトを作る際にも応用できます。
「良いデザイン」に行き詰ったときは、気分転換もかねてビデオゲームをやってみてはいかがでしょうか。
担当: 成田 (バイオハザードで学ぶ英会話)