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2009/12/1
Chrome OS
beko
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開発者や新しもの好き の間でにわかに話題となっているのが、Googleが先導して開発が進んでいる「Chrome OS」なるOSです。有り体に言うと「Chrome専用Linux」であり、既に提供されているWebブラウザのChromeをLinuxベースのシステムに載せて、スピードと使いやすさを重視して開発されています。無料である利点を活かし、低コストなネットブックにプリインストールして安価にネット端末を提供しようという目論見も発表されています。シンプルな画面構成と高いセキュリティによって、「パソコンはよく分からない」というユーザにも配慮するとのことです。
「ブラウザしか入ってない」と聞いた瞬間、誰しも反射的にギョッとして懐疑的な印象を受けますが、PCに接している時間の半分以上はWebを見ているという状況にあると思い当たれば、Webに特化した戦略はあながち荒唐無稽とも言い切れません。とは言え、重量級のオフィス文書編集やヘビーな3Dグラフィックスを扱うなどの場合には、引き続き今までの構成のPCが使われていくことでしょう(ただし、それにすらO3DやGoogle Docsのような代替策がある訳ですが…)。
このような新参のOSが従来型に取って代わるのか、住み分けて共存していくのか、「Google対Microsoft」という観点からも今後の動向が興味深いところです。何はともあれ動かしてみたいという方にはこちらの有志によるVMイメージはいかがでしょうか。そこまでは、という方も動画で片鱗を垣間見れます。
担当:真水