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何気なく使われている言葉に、違和感を覚えることはありませんか?
例えば、
などは、冗長な表現だと言えます。
何故かというと…
1. 「1割引き」では値段の1割が減額されるのに対し、「100円割引」で減額されるのはもとの値段に関係なく100円。
よって、「割」という語は不要であり、「100円引き」と表現するのが正確です。
ちなみに、「15%割引き」も、正しくは「15%引き」とすべきでしょう。
2. 「的」という語は、名詞を形容詞的に使うため、その名詞の後に付けて使います。
この場合、「有効」というのは形容詞なので、それに「的」を付けるのは用法として誤り。(「有益的」とか「有用的」とは言いませんよね?)
この場合は、単に「有効だと~」、あるいは「効果的だと~」が適当です。
コンピュータの世界でも、こうした「冗長な表現」は目に付きます。
例えば、昨日の日記の画像のURLは
ですが、これにはかなり改善の余地があります。
a. 途中のディレクトリ名が “images”, “archives” のように複数形になっていますが、ディレクトリは同じカテゴリに属するファイル (またはディレクトリ) を集約する概念なので、形容詞的な命名 (単数形) をすべき。(“photos album” ではなく “photo album”、”songs list” ではなく “song list” と表現するのと同じ理由から。 )
そもそも、ディレクトリが「何かの集合」であることは分かり切ったことであり、複数形を用いるのは (一般に) 文字数を増やすという意味でも冗長です。
b. “images” ディレクトリ以下には入っているのは画像ファイルであり、そのファイル名はすべて “photo-********-******-*.jpg” ( * には日付・時刻などの数値が入る) という形式になっています。
“photo-” というプレフィクスが冗長である上に、ディレクトリ名 “images” と意味が重複しています。
また、日付や時刻などの分類属性をファイル名に組み入れてしまうことで、ディレクトリによる「仕分け」がなされなくなっています。
c. すべての記事の画像だけをまとめてディレクトリに入れ、記事本文と分離してしまっているのは、データのまとめ方として不合理。個々の「記事」をディレクトリとし、そこに本文や画像をしておくべきでしょう。
以上のことを踏まえて昨日の記事本文 (htmlL) と画像 (jpg) のURL を決めるならば、
記事: http://nowhere.co.jp/blog/wp-content/mt_data/archive/2007/01/30/a/index.html
画像: http://nowhere.co.jp/blog/wp-content/mt_data/archive/2007/01/30/a/image/0.jpg
のようにするのが適当だと考えられます。
(同日の複数記事投稿には、投稿時刻の代わりに “a”, “b”, … とディレクトリ分けすることで対応。)
冗長化を行うのは、通信とストレージだけにして頂きたいものです。
担当: 成田 (Simple is the best.)