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写真はエルゴノミクスなペン
「エルゴノミクス」
なんと響きが良く、他人を煙に巻けそうな言葉でしょう。 意味は「人間工学」。
>エルゴノミクス 【ergonomics】
>読み方 : エルゴノミクス
>人間が扱いやすい装置の形状などを研究することで、
>疲れやストレスをなるべく感じずに人間が機械を扱えることを目的とする学問である。
[e-words|エルゴノミクスより一部抜粋]
ところで、この「人間が扱いやすい形状」と銘打った商品は多いですが、実際のところどんなものでしょうね。 もしソレを使いづらいと思った場合、自分はその分野(人間工学)の世界からは規格外という烙印を押されてしまうな気がしてならない今日この頃。
今回のペンは私を人間として見なしてくれているみたいで安心しました。
自分の都合が万人のイメージに反映される期待を匂わす文章でしたが、これは少々おこがましいですね。 無茶な話なのですから。
ところで、この「人間が扱いやすい」という言葉ですが、消費者向けなのではなく、販売者向けの言葉と感じるのは私だけでしょうか。 私だけですね。 ハイ。
担当: カロ藤 (人間ですよ?)
“ところで、この「人間が扱いやすい」という言葉ですが、消費者向けなのではなく、販売者向けの言葉と感じるのは私だけでしょうか”
鋭いですね。開発した商品を消費者に届けるには、卸業者と流通業者の洗礼を受けなければなりません。そこでセールストークとして「人間工学に基づく…」とか「エルゴノミクス」なる言葉を使うのです。もちろん現物はちゃんと人間工学に基づいていなければなりません(「ちゃんと」の定義が難しいところですが)。
文房具業界は特に「書き味」以上に付加価値が見出せないところまで来ていますので人間工学に熱心ですし、卸・流通だけでなく消費者に対するPRに余念がありません。
その他の業界でも人間工学を取り入れたパッケージ商品や、券売機の画面などのシステムを出していますが、それは消費者の意識下に訴えることはあっても表層化することはありません。
「なんかいい~」と思ったら、そこには人間工学が介在していると見て間違いありません。人を惹きつけるのもまた人間工学なのです。ただ、そのネタをバラしてしまうと興ざめしてしますので、多くの場合消費者には教えないのです。
>人を惹きつけるのもまた人間工学
なるほどです。 自分はモノの形状としてしか捕らえていませんでしたが、確かにこういったあり方もありますね。
大変参考になるコメントありがとうございました。