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社内でドローンを作る(バッテリー編)

sakai

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

ドローンの製作中(前回の製作前編)の際に、同時進行でドローンのLipoバッテリーの取り扱いについて学びました。

LiPo バッテリーとは、リチウムポリマーバッテリーの略で、高容量、高電圧、軽量であり小型携帯機器や実験用機器、ロボット開発等にはとても有効な電池です。LiPoバッテリーの利点と欠点は以下のようになります。500クラスに最適! ブリザード リポバッテリー 6セル 22.2V 2600mAh 55C

●利点
1. 高起電力
ニッカドやニッケル水素の1.2Vと比べると、リポは3.7Vの高い電圧を発生させる事が出来ます。
2. エネルギー密度が高い
リポはニッカドやニッケル水素電池よりも軽量です。リポは軽量材質であり、電気容量/重量比が大変優れています。
3. メモリー効果を考える必要がない
ニッカドやニッケル水素電池は、容量を残した状態で再度充電を始めると電池の容量が減少する症状が起こるため、リポは、充放電により電池構造が崩れる事が無く良好な繰り返しや追加充電が可能です。

●欠点
1.とても 高価
リポの正極材料はコバルト酸リチウムが高価なため電池そのもののコストが高いです。
2. 可燃性電解液の使用
リポは負極が低い電位のため電解質に水溶液などを使用すると電気分解します。有機物による電解液を使用しているために、高温になるような状態を続け、外部に電解液の気化したガスが酸素にふれると発火の危険性があります。
3. 放電に制限がある
ニッカド電池も高電流放電が可能ですが、リポの場合、元々発生電圧が高く内部抵抗の変化が使用状態により激しく放電電流の限界を設定しないと、破損します。放電による電圧低下制限がとても厳しく、限界を超えると破損します。
一般的には1セルあたり2.6Vまで電圧が降下すると電池機能が消滅します。 これはあくまで1セルの話ですので、2セルは6V、3セルは9Vが限界と言われています。(余裕を見て1セルあたり3Vで計算)

取り扱う際は、特に欠点2, 3を留意しておく必要があります。例えば、充電する際は必ず満タンに入れるのではなく9割程度充電を完了させなければいけないこと、エアコンの効いた部屋で熱がこもらない様に適度に室内を冷やし、なおかつ日光に当たらない環境で保管することが大事です。

酒井

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