思考・考察
家族との距離
iwabuchi
昨日から規模の大きい余震が数回発生していてなかなか落ち着きません。
会津の方はそれほど被害は出ていませんが、以前のような平穏な気持ちで生活できるようになるまではもう少しかかりそうです。
今回のような大きな災害が起こったとき、やはり第一にでてくるのが家族の安否確認だと思います。
私の母親は地震が起こるたびに、実家を離れている弟の安否確認のためメールのやりとりをしていたようです。
今はメールも通じるようになりましたが、本震直後は連絡をとることができず、不安そうな表情でいることが多かったように思います。
実際は、私の弟は神奈川に住んでいるので、むしろ会津の方が揺れは強かったはずですが、親としてはそのような些事は関係なく、心配なものは心配なのでしょう。このようなどうしても連絡を取り合いたい場面で連絡が取れないということは当事者にとってかなりのストレスとなるはずです。
現在は電話や電子メールによって、遠くに離れていても気軽に連絡が取れるような社会になっています。
それゆえに直接顔を合わせられない人でも身近にいるように錯覚してしまいがちです。
今回のような非常事態にはこのような感覚が正しく錯覚だったと理解できることでしょう。
最近はiPhoneのFaceTimeのようにかなり手軽にビデオ通話が可能となりました。
相手の顔を見ながら話をすることは音声のみの電話と比べ、家族をより身近に感じることができるでしょう。
しかし、それが正常に機能し家族の距離を縮めてくれるのは平常時だけなのです。
便利な連絡手段に依存しきって、自分と家族の距離を測り間違えないようにしましょう。