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終わらないソフトウェア危機

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

最近ではあまり聞かなくなったような気もしますが、かつて「情報革命」という言葉が使われていたように思います。
しかし、その言葉とは裏腹に、現実に今「革命」が起きていると本当に考えている人はどれほどいるのでしょうか。
実は私はそのように考えている人の中の一人で、現在私たちは、本当に、革命の真っ只中にいると考えています。

かつては、会話や書物を通して情報は伝えられてきたわけですが、その伝播の速度は現在に比べるとかなり遅かったといえます。
記憶媒体の大容量化とインターネットによる高速な情報のやりとりは情報量を飛躍的に増やしました。
その膨大な情報を処理することは、コンピュータ無しでは不可能といえるほどです。

これらの情報にアクセスするために、様々なソフトウェアが創出されてきました。
しかし、常に自分の本当に得たい情報をソフトウェアが提供してくれるとは限りません。
情報が欠落していたり、表現方法が違ったりして、複数のソフトウェアを組み合わせたり、時には諦めたりすることもあるかと思います。

個人的に、情報量の増加に伴って、このような食い違いは増えていくのではないかと考えています。
そのため、インターネットにアクセスする個々人が、これらの情報を自分で処理する能力を有すべきではないかと考えています。
具体的には、プログラミングは誰もができるようになるべきだと思います。
あるいはプログラミングに限らず、XQuery や grep, sed, awk などを使ったシェルプログラミングなどの DSL でも悪くないと思います。

書物の内容を知るには書かれている言語を知らなければならないように、コンピュータがアクセスでき得る情報をうまく取り出すにはコンピュータの言語を知らなければならないのではないでしょうか。

担当: 齋藤 (読み、書き、そろばん、プログラミング)

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