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4325京2003兆2744億8985万6000
Yuya Kanesawa
こんにちは!会津大学学部2年、アルバイトスタッフの兼澤です。早速ですが、「4325京2003兆2744億8985万6000」という数字が何を指しているのか?一桁一桁、正確にご存じの方は変人だと私は思いますが、この数字は「ルービックキューブの配置パターンの総数」を指しています。
皆さん誰しも、「ルービックキューブ」というものを触ったことがあるのではないでしょうか。「小さい頃両親に買ってもらったけど、揃えられずにオブジェクトと化した経験」、「友達に触らせてもらったけど、一面揃えるので一苦労だった」など、ルービックキューブとはよく知られたものなのではないでしょうか?
そのルービックキューブですが、とても奥が深く、そして熱いものだと私は思っています。
1974年に誕生
1974年にエルノー・ルービック氏によって発明されて以来、配置パターンの総数、解法の研究、神の20手(現在、最短20手で解けることが証明されています)など、ルービックキューブは様々な人に愛されてきました。
私が最初に購入したのは小学5年生の頃だったと記憶しています。それからはやはり6面揃えることの難しさから途中で投げ出し、机の片隅に飾られるだけのものとなっていたのをよく覚えています。
ですが、私がまたルービックキューブをやろうと思ったきっかけになる出来事がありました。中学2年生の頃ですが、学校から帰宅してふと机のほうに目をやると、それまでバラバラだったはずのルービックキューブが6面揃っていたのです。何事だと思いましたが、後日わかったのが「兄がiPhoneのアプリを用いて揃えた」とのこと。
そんなことができるのかと衝撃を受け、またルービックキューブにハマっていきました。(その時にiPhoneアプリに興味を持ち、プログラミングでも始めてみればまた違った人生だったのかもしれません・・・)
時は過ぎて、大学生になり、スピードキューブという競技に興味を持つようになりました。それまでは、ただ時間をかけて6面を揃え、友達の前で自慢するぐらいしか脳がありませんでしたが、「もっと速く揃えることができるようになりたい!」と思うようになりました。
スピードキューブについて
スピードキューブとは、キューブをいかに速く揃えられるか、そのスピードを競う競技です。今まで各地で世界大会が行われ、幾多も記録が塗り替えられてきました。2015年11月25日、アメリカのLucas Etterが4.90秒を出して、それが現在の世界記録となっています。5秒足らずで揃えてしまう人が現れるような時代になったのです。
世界記録について、一般人にもわかりやすく説明した以下のサイトが非常に面白いです。
http://blog.roudai.net/post-37/
このサイトから引用させて頂きますが、世界記録4.90秒がいかに凄いことなのか一言で言うと
1秒あたり8回転以上の速さでキューブを回しながら、4000近いパターンの中から1つを瞬時に判断し、完成させた
ということらしいです。
神の20手とはなにか
2010年、Googleの支援を受けた国際研究チームがルービックキューブがどんな状態からも20手で揃うということを証明しました。常に最短の手数で済むアルゴリズム、God’s Algorithmと呼ばれているものがありますが、このアルゴリズムで解くために必要な最大の手数はGod’s numberと呼ばれ、その数が20であることを突き止めたことから、「神の20手」と言われています。
(今ふと考えたのですが、神の20手が証明されたのが2010年、私の兄がiPhoneのアプリを用いて揃えたのも2010年、ということは兄の使用したアプリというのは神の20手を実装したアプリだったのかもしれません。)
まとめ
現在、どんな状態からも20手以内で揃うことが証明されたり、人の手では5秒足らず、そして機械を用いれば1秒足らずで揃えてしまうものも出てきています。
目覚ましい発展を遂げている人工知能、1/100秒単位でスピードを追求するキュービスト達、ルービックキューブの未来、果たしてどこまで速く揃えることができるようになるのでしょうか?
人間の限界は果たしてどこにあるのか、楽しみです。