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「AならばB」の論理における構造

mima

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

普段、「AならばB」という文章をよく見ると思います。
論理式としては、「A⇒B」と書いたり、「A→B」と書いたり、「A⊃B」と書いたりしますが、
実は、多くの論理において、「ならば」は面白い構造を持っています。

今回は、

風が吹くならば桶屋が儲かる

という命題を例として構造を見てみます。

まず、実際に風が吹いた時、上の命題を真にするためには、桶屋に儲かってもらう必要があります。
直感的にも分かりやすいですね。
しかし、実際に風が吹かなかったらどうでしょう?
・・・実は、風が吹かなかった時、桶屋が儲かっても儲からなくても上の命題は真であると、多くの論理は考えます。
つまり、

風が吹くならば桶屋が儲かる

という命題は、直感的には、

風が吹くなら桶屋が儲かる。風が吹かないなら桶屋が儲かっても儲からなくてもどちらでもいい

という事を意味していることになります。

真理表を書いてみると、

風が吹く  桶屋が儲かる  風が吹くならば桶屋が儲かる
1 1 1
1 0 0
0 1 1
0 0 1

となります。
これは、「風が吹かない、まはた桶屋が儲かる」と同じ真理表になります。
面白いですね。

担当:美馬(論理学がとても楽しい)

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