思考・考察
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kato
寒気はまだまだ退きませんが皆様いかがお過ごしでしょうか。Eyes, JAPANのカロ藤でございます。
久しぶりのブログ当番ですので私の近況をば。私は昨今の情報化という意味が変わり始めていると感じで、戸惑っている今日この頃です。これまでの世の中はどういったシステムを使用して効率的に仕事をするか、どういった処理で目の前の仕事を自動化するかといった事を目的に動いていました。規模が大きいかは分かりませんが私も一応はシステムを提供する側の人間のため、常にこれらの情報を収集したり、システムの効率化を考えて作業を続けています(・・・いるつもりです)。しかし、この昨今システム化とインフラが充実し、それらが当たり前となりました。そして今度はある程度固まったシステムを利用して発生する情報をさらに使用し、より「効率化」を図る試みが大々的に行われている気がします。
具体的には、企業や個人の情報の掲載を一緒くたにWeb上でオープンに提供する仕組みであったり、同社他業務の通話履歴等を企業内の別業務に扱ったり、ブラウザ機能の脆弱性に近い動作を使用したトラッキングを行ったり、ブラウザの脆弱性をそのまま使用したトラッキングであったり。人の潜在的な「特性」や、サービス提供元の「仕様」による情報収集と利用が多くなってきています。確かに一定層の方々にとても効率的ではあります。しかし、これは従来の認識の直接の業務を効率化するのではなく、マーケティングの為の効率化となります。従来のシステムの成長ではなくビジネス寄りの成長となり、これまで別な生き方をしてきた私にとってのこの成長は戸惑うところです。技術的には各組織の情報収集方法や取得している内容や背景には興味があります。しかし収集方法ついては特に厳密な制限もなく、また一部の組織については手段を問わずに情報を集めて利用する事が問題視されてもいます。なんとも手放しに安心ができない現状です。静かに回収して静かに使用するという隠された「仕様」にされてしまうと、悪いこととは強く言えませんが、なかなか気持ちのよいものではありません。少なくとも双方合意の上でやり取りを行うのであれば良いのですが・・・。
それ故か、何かとネット上での活動というのはリスクが大きくなってきたなと感じる今日この頃です。複数の具体的な情報が目につきますと、互いに素な情報でも色々な他の条件で結びついてしまう事もあります。会社のWebページに載る事がありますと、自分の実名すらリスクになりうる場合があります。そんな効率化の反面、若干息苦しい世の中になってきたなぁと個人的には思います。会社としても個人としてもこの辺には十分に気を付けて動ければなぁ、と思います。