思考・考察
デザインと情報と“生物”
gyoda
皆様、こんにちは。
本日からEyes,JAPANでデザイン班のチーフとして働く行田です。
デザイン班不在とのことでしたので、とりあえずソロ活動なのですが、会津大生や社内の人にもっと「デザイン」を身近に感じてもらえれば幸いです。
今までは東京でデザイナーをしておりましたが、ひょんなことからEyes,JAPANと知り合い、意気投合しお世話になる事になりました。
「出会い」って大切!
…と社内的な事を書いても広報的ではないので、一つ話題を絞ってみたいと思います。
テーマは「デザインと情報と“生物”」
何やら難しいのかどうなのかすらも解らない3つの単語ですが、
「デザイン」って何?具体的に説明できますか?
「情報」って何?具体的に説明できますか?
「生物」って何?具体的に説明できますか?
なかなかざっくり、なおかつふわふわしていて明確にとらえるのは難しいかもしれません。
一つ一つ詳しく説明をしてしまうと、膨大に時間がかかってしまうので、とりあえず今回は以下として定義させて下さい。
「デザイン」は「設計」
「情報」は「要素」
「生物」は「進化するもの」
マカロニを例としましょう。
「食べるもの」としての「要素」
「ソースがのりやすいギザギザと円柱、大量生産が可能」という「設計」
2つの側面を持ちます。
ですがここでテーマとしたい「生物-進化」は含まれていません。
そんなマカロニに「進化」を加えてみようという試みがこれ。
【建築家たちのマカロニ展】
http://www3.ndc.co.jp/hara/works/1995/06/post_21.html
少し古い展覧会ですが、お見事!マカロニが従来の形から「進化」を遂げています。
ですが最終的には一つも実用化される事なく、従来のマカロニの形ってとても優れているね!
…というオチで終わってしまいました。
さてさて、それでは私たちが普段業務として携わる情報技術に目を向けてみましょう。
UIとしての「設計」
伝えなければならない目的としての「要素」
日々新しいページが出来たりアプリがリリースされる「進化」
仮に「生物」としてインターネットやメディア全体をとらえると、「進化」の質がとても早いんです。
マカロニや傘、人間の形。こういった「完成してしまったもの」に対する「進化」は時として優秀な工芸、芸術として語り継がれますが、完成されたからによる「進化」の立ち止まりで新しい技術を拒んでしまうデメリットもあります。日本における書籍もその一つかな。
しかしEyes,JAPANの仕事は日々新しい技術やサービスを探求しています。
完成されたワークフローに乗っかった仕事や、技術の運用に収まる気はさらさらありません。
私たちのようなベンチャーは「デザイナー」や「プログラマー」という立場の他に情報技術の「進化」を見守る「生物学者」としての側面を持ちつつ成長していかなければならないのかもしれません。
担当:行田