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オープンエンディング

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

今日、私のかなり好きな方に入るマンガについて話したところ、端にも棒にもかからないといった感想ばかりで、人の嗜好は千差万別といいますがここまで違うものかとやや驚きました。

映画、小説、マンガ、ゲームなどにおける私の嗜好はオープンエンディングと呼ばれる締め方をするものに偏っているようですが、多くの人にはこれが受け容れられないようです。
感想を聞いてみると「で、結局何が言いたかったの?」とか「伏線回収しきれてない」とか「ただの打ち切りでしょ」などの意見ばかりです。
しかし、そのような、あえて回収しない伏線、曖昧なまま宙に浮いている結末こそが、そこにオレオレ解釈を差し挟む余地があり、また否が応にも考えさせられる分、私のような人にとっては楽しいのです。

逆にクローズドエンディングな作品は問題とその解答が与えられてしまいます。
解答は基本的に (論理の筋道が明瞭で、かつ暗喩でない場合) はそれ以外ありません。
ストーリーが終盤に差し掛かりいろいろな事柄が収束していくと、数学の証明問題の答えを読んでいるような淡々としたものに感じてしまうことはないでしょうか。

もしそう感じたならば、ぜひオープンエンディングな作品に触れてみてください。
ただし、オープンエンディングには故意にされるべきで、かつそれによって導き得られるであろう答えはある程度の妥当性を持っているべきですが、そのバランスが難しいのか、良質な作品はあまり多くないように感じます。

担当:齋藤 (求解欲を刺激する面白そうな問題を求めて)

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