思考・考察
Question!
beko
人を評価するための手段として、「質問をさせてみる」ことは非常に有効です。
対象となる事柄をどれくらい理解できているかは、発される問いに如実に反映されるもの。
きちんと理解できている人は的を射た質問をし、それに対する回答によって更に理解を深めることができます。
逆に、理解が不十分な人からは、論点がズレていたり、聞いた内容から容易に推論できることについての質問が出てきがちです。
私の場合、相手の理解度を把握するために、「わざと」大事なポイントについての説明を省き、相手がそれについて訊ねてくるかどうかを試したりしています。
これは、方程式の問題で条件式を1つ隠しておくのに似ているかもしれません。
他の部分を正しく理解してさえいれば「条件式が不足している」という事実に気が付きますが、そうでない場合は永久に問題用紙とにらめっこするハメになります。
意地の悪いやり方だと思われるかも知れませんが、「最初に一から十まですべてを話し、相手はそれを聞くだけ」というシーケンシャルな遣り取りよりも、上記のような会話の方が頭を働かせるモチベーションを高め、理解が深まるのではないかと思います。