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俯瞰

beko

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合成の誤謬という言葉をご存知でしょうか?

合成の誤謬 (ごうせいのごびゅう [fallacy of composition]) とは、「ミクロの視点で正しいことでも、それが合成されたマクロの世界では、かならずしも同じ理屈が通用しない」ことを指す経済学の用語。

家庭や会社などの組織においても、「構成員が各自 (自分にとって) 合理的な選択をすることは、組織全体には必ずしもプラスにならない」という状況がしばしば見られます。
所属する組織の不利益は、直接的・間接的に構成員の不利益につながるため、大局的に見れば個人にとってもベストな選択とは言い難いでしょう。

しかし、大局的な視点から物事を見るというのは、それほど容易なことではありません。
そのため、私たちはともすれば局所的な (自分ではベストだと思っている) 判断によって、却って自らの不利益を発生させてしまいがちです。
そうした不合理を回避し、全体の利益を確保するのが「リーダ」の役割です。
個々の小さな利害のみにとらわれず、高所から全体を俯瞰することのできる「視点」を持った人のみが組織のリーダたり得る、と言ってもよいでしょう。

指導的な立場にない人間は、「上司は、私のことを分かってくれない……。」なんてこぼしたりしますが、先ずはこちらから「リーダの立場」を理解するという姿勢が大切。

「人を率いる」には努力や工夫, センスが必要ですが、それは「率いられる」側にも同じことが言えるんじゃないかと思っています。

担当:成田 (どちらかといえば補佐役向き)

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