特に追い詰められている状態でなくとも、人間は日々自分に「言い訳」をしながら生きています。
例えば、キッチンの汚れが気になるんだけどなんとなく今日は掃除したくないようなとき、「疲れてるから」とか、「天気が悪いから」とか、「仏滅だから」なんてことを自分に言い聞かせて、掃除を先延ばししたり。
こうした「自分への言い訳」は程度の差こそあれ、誰もがやっているのではないでしょうか。
生身の人間である以上、すべての物事に対して完璧であるなんてことは不可能なので、どこかで妥協し、折り合いをつけなければなりません。そのためには、「言い訳」も必要です。

通常、そうやって自分に言い訳をしていても、私たちは「それが『言い訳』である」という自覚を持っているため、一度は先延ばしや逃避をしても、いずれ覚悟を決めて物事に向き合うことになります。
ところが、追い詰められた状況ではしばしば、その「言い訳」が「真実」と摩り替わってしまいます。
そうなってしまったが最後、本人は自分の先延ばしや逃避を反省しなくなってしまいます。(「言い訳」が「真実」、即ち 「正当な理由」になってしまうので、反省する必要もなくなるわけです。)
自分で自分を騙せてしまったとき、人は自分の「弱さ」に敗北するのかもしれません。

……なんてことを考えながら、仕事をこなしているうちに３月が終わってしまいました。
来月からは社会人２年目。自分への言い訳を減らしていけるよう心掛けていきたいと思います。

担当: 成田 (自称天才プログラマがデスマとはこれ如何に。)