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前回の続きとして、「
大人になるとなぜ1年が短くなるのか?」なる本を借りて読みました。
「時間学」の研究者である筆者によれば、時間の認識については、なんと千年以上前から侃々諤々だったようです。
この本では人間と時間の関係について様々な話題を通して語られていますが、通読することでさらに謎が深まったような感があります。
表題の「なぜ1年が短くなるのか?」については、子供と大人の間の代謝量と生活環境の違いが原因であると説明されています。詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
考えてみると、幼少期は好奇心が強いため、外界のあらゆる物体や現象に対して注意力が働き、その対象について意識的に接触したり思考したりするものです。
例えば、大人から見れば些細なことについて子供が質問する光景はよく見られるでしょう。
しかし、年齢を経て経験を積むにつれて既知の事柄が増加し、それらを認識の対象から自動的に除外するようになり、無意識の内に処理してしまう情報が多くなっていく (スルー力が増していく) のではないかと思います。
仮に、意識的に処理する情報の量が、「過ごした」と知覚する時間の量に関係するとすれば、このような理由で1年が短くな(ったように感じ)るとも考えられます。
もちろん、年齢に応じたスルー力は社会で活動していくためには会得する必要のあるものです。
それを「常識」や「素養」などと呼ぶのでしょう。
担当: 真水 (真相は未だ不明)