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3Dプリンタの低価格化

sakai

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3DCGでモデリングしたデータを現実世界で立体化する3Dプリンタ。2~3年ほど前から3Dプリンタの低価格が進み、昨年の SIGGRAPH 開催後、とくに注目を浴びるようになりました。

3Dプリンタの登場は20年近く前から大型の工場などで使われてきており、価格も数百万円から1億円以上と高価だったのでした。低価格になった理由としましては、「パーソナル・ファブリケーション」というムーブメントと密接な関係があります。パーソナル・ファブリケーションとは、MITメディアラボのN・ガーシェンフェルド氏らによって提唱された「コンピュータやネットワークを活用した個人によるものづくり」のことで、3Dプリンティングの技術を駆使することで、自分が欲しいハードウェアを自分で作ろうという試みです。それに基づき、「RepRap」と呼ばれるオープンソースの3Dプリンタ開発プロジェクトがスタートし、このプロジェクトからいくつかの派生製品が産まれ、キットや完成品などの形で販売されております。

低価格のもうひとつの理由としては、印刷方式にもあります。糸状の樹脂を熱で溶かして積層する熱溶解積層方式原理を採用しており、溶かした樹脂を積層するだけの非常にシンプル機構が低価格化に向いているということもあります。

オープンソースの開発とシンプルな印刷方式。この2つのポイントによって、低価格が実現することができ、今後も3Dプリンタ向けの事業も大きく拡大しつつあるでしょう。

酒井

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