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人工言語

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こんにちは。唐突ですが、数式、C言語、などの人工言語といえる言語は、世界にたくさんあります。
それぞれの言語は、それぞれ特化した用途のために作られ、用いられています。
今回は、数ある人工言語の中でも、自然言語のように、会話や文章を書くことが可能な人工言語について語ります。

ロジバンロゴ

ロジバンロゴ

以下、人工言語は自然言語のように使える人工言語を指すこととします。
人工言語として最も有名だと思われる言語として、 エスペラントがあります。
エスペラントは、どちらかと言うと既存の言語を元に人工言語を作り上げたというイメージがあります。
そのため、既存の言語の概念である、名詞や形容詞、動詞などの概念を、エスペラントもまた持っています。
文法などは、 かなり英語の文法を元にして作られているという印象を受けます。
例を挙げると、エスペラントで文章を受身形にする際は、英語と同じように

be動詞(のようなもの) +動詞の受動分詞(種類は3つある)

のように書きます。
これは、助動詞一つで受身形にできる日本語を母語としている私としては、非常にオモシロイと感じられました。

対して、数学の一分野である論理学の述語論理を元に文法が作られている、ロジバンという人工言語もあります。
数学を元にしているというのもあり、既存の言語の概念である名詞や形容詞、動詞などの概念をロジバンは持ちません。
ロジバンの命題は、(一般的に文と言われているものは、ロジバンの世界では命題と言われます) 一つの述語と、その周りに配置された項によって成り立ち、
項が出てきた順番と 述語によって意味を表します。
ロジバンの述語は 、名詞や形容詞、動詞をすべて含むものと考えられます。
例えば、ロジバンに「赤」という単語があると、この単語は出現する場所によって「赤い~」 (形容詞)や「~が赤い」(状態動詞)や「赤という色」(一般名詞)などの複数の役割を持ちます。
このように単語一つが、その概念の中でいろいろな役割を果たせるので、ロジバンでは

単語を覚えるということは、その概念を覚えるということだ

とも言えます。必然的に、覚えるべき単語は少なくなります。

このように、人工言語にも様々なものがあります。とても面白いですね。

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