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Naming

watanabe

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名前を付ける、ということ。

先日、テレビをつけると興味深い特集が組まれていました。人間の視覚認知についての特集で、色がもたらす心理的効果やクオリア問題を扱っていました。そのなかでも印象的だったのが、「同じ人間という種でありながら文化の違いによって、見えている色が違う」という部分でした。ある民族は、空や水の色をヨーロッパ圏やアジア圏に住む人間にとっての”黒”と定義しているというのです。私たちは、「黒いカラス」と「青い空」を同じ色だと定義しません。しかし彼らは、それらを同じ色の名前で呼びます。それに加えて興味深い事実があります。仮に、微妙な色の違いをもつ緑色のカードがあったとしましょう。それらは私たちにとって見分けることの難しいわずかな緑色の違いしかありません。しかしながら彼らは、いとも簡単にそれらを見分けることができます。なぜなら彼らはわずかな違いしか持たない色のそれぞれに名前をつけて識別しているからだと考えられているからです。色という抽象的概念を名前という輪郭で象ることが人間の理解につながっています。

以前こんな記事を読んだことがあります。
「プログラミングで一番大切なのは名前である。ヨシュアツリーの原則(もらった植物図鑑にヨシュアツリーという変わった形の木が登場する。こんな木は一度も見たことが無いと思って外に出てみると至る所にヨシュアツリーがあったことに気づく。名前を呼んだことでその存在を意識できるようになりコントロールできるようになる。)例えばプロジェクト名というのは発想の方向性を決める重要な要素である。」
■[プログラミング]プログラミングは「名前」が9割。http://d.hatena.ne.jp/shunsuk/20110926/1317033011

抽象的概念の輪郭の象りかたは無数にあります。確かに、プログラムの変数名など制約に則っていれば何でもよいのですが、そこにセンスのある名前をつけるというのは、プログラマにとって重要なスキルかも知れないですね。

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