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Flashの行方
shimizu
■モバイル向けFlashついに開発中止~Adobeの決断(クラウドWatch)
Adobeは、スマートフォン向けのFlash Playerの開発を終了するとの発表を行いました。当初iPhoneやiPadなどにも対応するとしていたものの、Appleの方針に基づいた仕様の制約により、iOS系機器でのリリースが実現できなかったため、Androidと一部のBrackBerry向けに止まっていました。さらにWindows Phone 7のIEも対応を行わないこともあり、今後の業界標準となりつつあるHTML5のサポートに注力していくことを決めたとのことです。
興味深いのは、Flashプラットフォームの中でもモバイル向けという一角を崩したことが、PC向けも含めたFlashそのものの存続を危ぶませるとする意見が出ていることです。これまで、多様な環境で動作することが信頼性の基礎となってきたことを考えれば、現在著しい成長を続けているスマートフォンへの対応を断念することが凋落を予期させるのも当然のことです。
また、Adobeではスマートフォンの発展性を軽視していたため、迅速な対応が行えなかったと言われています。特に進化の速いモバイル業界にあっては、どの技術を採用するかが重要な意味を持ちます。常に新しい情報を収集することで、技術の趨勢を見極めて行きたいと思います。