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Interop Tokyo 2010

Masato Kaneko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

INTEROP TOKYO 2010

年に一度千葉の幕張メッセで行われるInterop Tokyoの2010に参加してきました。
このエントリではInterop Tokyo 2010の私なりの見どころを紹介したいと思います。

Interop Tokyoでは、会場内の各ブースにインターネット接続環境を提供するためと、様々なベンダーの機器の InterOperability (相互接続性) の検証をするために会場内にShowNetと呼ばれるネットワークを構築します。そしてまず今年のShowNetのテーマは以下の項目になります。

  • マネージャブルな仮想化
  • IPv4アドレス枯渇対策/IPv6への円滑な移行
  • クラウドコンピューティング
  • 相互接続試験

今年の注目のひとつは ShowNet エクスターナルといった対外接続に、現在 IEEE 802.1ba で標準化が進んでいる100GbE (100ギガビットイーサネット) を利用している点です。
昨年は10GbEを複数本束ねてトータル130Gの帯域を実現していましたが、今年は10GbEを束ねるだけでなく新たに100GbEが追加されてトータルで210Gという非常に太い帯域を作り出しています。

また今年はネットワーク仮想化も注目すべき点です。ネットワーク仮想化という話では、1つのデバイスを複数に仮想化する場合と、複数のデバイスを1つに仮想化する場合とで分ける事が出来ます。今年は前者においてはそれぞれ特徴を持ったネットワークを論理ネットワークとして仮想的に13の面 (スライス) で区切るということを行っていました。後者ではバーチャルシャーシやスタックという技術でL2/L3レベルの両方で複数台のスイッチを1台として動かしていました。

IPv4アドレス枯渇対策/IPv6への円滑な移行に対する試みとしては、LSN (Large Scale NAT) の他にIPv6対応Proxy、NAT-PT、6RD、DSLite + LSNといった様々なアプローチで取り組んでいました。

クラウドコンピューティングに関しては、サーバの仮想化によって物理サーバ6台 (ラックマウント型サーバ2台 + ブレードサーバ4台) の上で仮想マシンを37台動かしていました。物理サーバの台数が削減されたとともに、FCoEといった技術などでケーブルの本数も削減されていました。

相互接続試験に関しては、異なるベンダーの機器を用いてのVRRPv3を利用するという国内初の試みも行っていました。他にはEtherOAMやITU-T Y.1731対応機器間での相互接続の検証を行っていました。

ざっと紹介しましたがInterop Tokyo 2010の見どころについて分かっていただけましたでしょうか。このようにInteropでは最新の技術を実際の機器を使って動かすというすごいことをやっています。ネットワーク技術に興味がある方は今後是非参加してみるといいと思います。

金子

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