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朗報!Windowsのメモ帳が改行文字のサポートを拡大
shimizu
あの「メモ帳」が、今後予定されるアップデートによってLinuxやMacのテキストファイルを正しく開けるようになるとのことです。
Windowsの「アクセサリ」メニューにあるメモ帳といえば、テキストファイルの中身を閲覧したりメモを書いたりするために誰もが一度は使ったことのあるアプリだと思います。最初期のWindows 1.0から存在し、現在のWindows 10まで脈々と受け継がれてきています。
さて、プレーンテキスト形式のファイルでは、改行を表すために目に見えない特殊な文字が用いられます。ただし、歴史的な経緯からその文字はOS環境ごとに異なり、以下の3つの環境ではそれぞれ別の文字が使われてきました。
- Windows: 「CR」+「LF」
- Linux: 「LF」(Linux以外のUNIXライク環境も同じ)
- Mac: 「CR」(ただし、現在のmacOSでは「LF」が用いられる)
残念ながら、これまでのメモ帳ではWindows形式の改行のみに対応していたため、LinuxやMac上で作られたテキストファイルを正しく読み込むことができませんでした。(具体的には、改行されずに一行に繋がったテキストとして読み込まれる)
この制限により、WindowsとLinux・Macを併用する利用者はメモ帳を使わず、各改行文字に対応したテキストエディターを別途用意して利用せざるを得ませんでした。自分のPC以外の環境など、対応テキストエディターが用意されていないPCを操作する場合は困ってしまいますね。苦肉の策としてIEで開いてみるとか、ワードパッドで編集するなどしてやりくりしたものです。
そんな中、次期アップデートであるRS5においてメモ帳がついに各種の改行文字に対応し、ファイルの内容に応じて自動で読み込み・保存できるようになるとのことです。
今回のメモ帳に関する改善は、マイクロソフトが近年相互運用性を重視する戦略を取っていることを象徴する出来事の一つだなという印象を受けました。