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ruby -e ‘3.times{ |i| sleep(60); puts “#{i+1} minutes elapsed.”}’

tayama

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ユーザビリティ界の神

ユーザビリティを洗練させることは、製品の開発において最も厄介なことの一つです。その理由として、まずユーザビリティが低くても製品の性能が大きく制限されることはないために、ユーザビリティの向上は後回しにされやすいこと。次に、コストや性能に比べてユーザビリティは定量的に評価することが難しいこと。最後に、それにも関わらずユーザビリティの低さはユーザに大きな不快感を与えること。この3つが挙げられるでしょう。

これらの理由の中でもとりわけ厄介なのが、2つ目のものです。ユーザビリティが低いと困るのなら、向上させればよい。向上させる時間が無いのなら、次からはその時間をちゃんとスケジュールに組み込んでおけばよい。しかし向上させる機会がやってきたとして、さぁ、どうやって向上させればいいのでしょう?

この問題に答えることは簡単ではありません。長い間、多くの人の実用に耐え、これ以上改善の余地がないと思われるものにあってさえ、ユーザビリティはさらに改善させられ得るのです。

ところで、私はカップ麺をよく食べます。とりわけ忙しい時期にはよくお世話になります。
カップ麺といえばお湯を注いで3分待つだけの、これ以上無いほど調理の簡単な食品です。しかしながら、まだ面倒臭い。ちょっとの工夫で、カップ麺はもっと作りやすくなる。私はそう思うのです。

カップ麺の作り方をもう一度丁寧に書くと、「蓋を開ける」「お湯を注ぐ前に入れるべきかやく・スープ等を入れる」「お湯を注ぐ」「指定された時間だけ待つ」「お湯を入れた後に入れるべきかやく・スープ等を入れる」「食らう」となるでしょう。
ここで困るのが、かやく等の付属品は、お湯を注ぐ前に入れるものと注いだ後に入れるものを区別しなければならないということです。終いには胃に入るのだから、入れる時を間違えたぐらいで死にはしないと言われればその通りですが、あまり気分のいいスタイルではありません。かと言って、ラベルに書かれている調理法の説明といくつもの小袋とをちまちま見比べるのも鬱陶しくてたまりません。
要するに、先に入れるべきものと後に入れるべきものとを直感的に見分けられればとっても嬉しいのです。残念なことに、「これはきっと先に入れるべきものだ」という直感はしばしば外れることがあります。

これらを簡単に見分けるために、色を使うというアイデアはどうでしょうか。小袋には大抵中身を表す文字が単色で書かれているものですが、例えば、先に入れるべき小袋は緑色で、後に入れるべき小袋は赤色で印字されていたとしたらどうでしょうか。それも、ある特定のカップ麺だけでなく、あるメーカの全てのカップ麺が、あるいは市場の全てのカップ麺がそうなっていたら。きっと人類は、もうすこし幸せになれるに違いないのです。

一方で、ユーザに要求する理解力を極力低く抑えることは、ユーザの貴重な脳トレの機会を奪うのではという指摘も考えられます。ユーザビリティの向上によって脳のリソースを節約できたのならば、その分をより生産的な活動に充てたいものですね。

担当: 田山 (タイトルのスクリプトを cupramen として alias しておくという今日のライフハック)

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