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VimConf 2017 レポート

Yuki Ito

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

VimConf 2017に参加してきました! 朝から晩までVimについての深い話が聞けてとっても満足した一日でした! 今回は中でも印象的だった2人の発表をレポートしたいと思います!

“The Past and Future of Vim-go” by fatih

こちらは2番目のプレゼン。ご存知 vim-go の作者のfatih(ファティ)さんです!

vim-goが生まれた経緯から、直近の新機能、Future Worksなどを話してくださいました!

なぜこのプレゼンが印象的だったかと言うと、 vim-goが便利すぎるから という一言につきます。実は前に一度あらゆる言語系プラグインをLanguageServer系の実装に置き換えようとしたことがあるのですが、どうしてもvim-goだけは消せなかったんですよね。それくらい Gopherに寄り添ったプラグイン であり、その制作過程や「プラグイン名って難しいよね」「ドキュメント書くの面倒だよね」等生の声を聞けたのは面白かったです。

ちなみにvim-goは大部分がGoで書かれている本格的な数少ないVimプラグインでもあります。VimScriptに尻込みしている多くの開発者に勇気と希望を与えるプレゼンでもありました。

“Creating your lovely color scheme” by cocopon

イベント3本目のプレゼンは、 Iceberg というカラースキーマの作者であるcocoponさんのお話です! Vimのカラースキーマの技術的な話から始まり、どうやって色を決めていくのか? という話に入っていきます。

Icebergのテーマはその名の通り「北極」。開発中にTypescriptを表示させてみたときに感じたちょっとした違和感は、テーマがあったからこそ解消できたという話は面白かったです。

それからカラースキーマ制作に便利な機能/ツールも多く紹介されていました! カラースキーマを作るときには必読の名プレゼンだったと思います。

“vim-mode-plus: The most ambitious vim emulator in the world” by t9md

(リンク先のQiitaでプレゼンが読めます)

イベント4本目のプレゼン、t9mdさんによる vim-mode-plus のお話です!

お気づきの通り Vimの話ではなくAtom上でのVimエミュレータの話 なのですが、どうやってVimの特徴的なキーバインディングをアルゴリズムで表現するか、といったお話はとても興味深く、 Vim、つくってみたい! とあの会場の誰もが思ったことでしょう。

またvim-mode-plusの、AtomのGUI的な要素をフルに活かした Vimを超えるVimエミュレーション には Atomに乗り換えようかな… とあの会場の誰もが思ったことでしょう。間違いない。

しかし、プレゼン自体も素晴らしかったのですが、それ以上に今回t9mdさんが見せてくれたのは Vimコミュニティの暖かさ でした。Twitter等で観測する限りでもVimConfの会場には実はVimを使っているわけではなく、SublimeTextやAtomでVimのキーバインディングエミュレーターを使っているという人が何人かいらしているようでした。そういった人たちも Vimmerの一員 である、というメッセージが、t9mdさんや運営の方から感じられました。

最後に

素晴らしい一日をありがとうございました! 来年は登壇できるようがんばります!

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