日本と海外
中秋節(Mid-Autumn Festival)
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今月の22日に 日本で「お月見」という行事があります。この日の月は「中秋の名月」、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。
実は、日本だけではなくて、中国と韓国で、同じ行事もあります。
中国でこの日は「中秋節」と呼ばれます。
中秋節の行事は、普段に離れ離れな家族は帰省して、庭にテーブルを出し、お茶やお酒、おつまみをつまみながら、月餅を食べ、月を楽しみます。
「中秋」の由来
古代の中国の暦(農暦・太陰暦)では、1ヶ月を3つの「旬」に分けていました。
現在の日本語でも、1ヶ月をおおまかに3つに分ける時に「上旬」「中旬」「下旬」と言いますね。それを古代中国では【孟旬】[meng3xun2]/【仲旬】[zhong4xun2]/【季旬】[ji4xun2]と呼んでいたのです。
また、1年を4つの季節(春夏秋冬)に分け、3ヶ月ごとに季節の変わりめを設定したのですが、8月15日は、秋季で、なおかつ「仲旬」という、まさに秋のど真ん中。それで【仲秋】【中秋】と呼ばれるようになったのです。【仲】には「2番めの」や「中間の」という意味があります。(8月は秋季の2番目かつ真ん中の月です)
「月餅」の意味
月餅は形が圓型で、団圓(団らん)を象徴し、一家団らんという人々の願いをあらわして、このためまたの名を「団圓餅」とも呼びます。
他の行事
中秋節には、月を祭り、月餅を食べる他に、各地でそれぞれ異なった風習があります。ある地方では中秋節に木犀の花を賞で、ある地方ではこの夜にブランコ遊びをし、また団らん飯を食べ、甘酒を飲み、蓮根やひしの実を食べる地方や、灯篭踊りをおどり、山歌をうたう地方もあります。民間では、中秋節は団らんの日というしきたりが、いつのまにかできあがっているので、里に帰っている女性でも、この日は嫁ぎ先に戻って夫やその家族たちといっしょにすごさねばなりません。