CG・映像
Vicon Datastream SDK のサンプルの使い方
suzukiakihito
こんにちは。担当の鈴木です。今日は現在私が個人的にいじっているモーションキャプチャのSDKである ”Vicon Datastream SDK” のサンプルコードのコンパイルまでの手順を説明したいと思います。
私が使用している開発環境は以下の通りです。
・ホスト側
-VICON NEXUS
-Windows 7
・クライアント側
-MacBook Pro (Mid 2012)
-OS X Yosemite (バージョン 10.10.4)
(1)SDKのダウンロード
さて、まず最初の手順としてSDKのダウンロードをしましょう。こちらの VICON のサイト中部あたりから Datastream SDK をダウンロードできます。ダウンロードできたら ”Vicon_DataStream_SDK_1.3_MAC” があることを確認します。
(2)Mac OS X でインストール
ここからはVICON SDKの公式マニュアル、”Vicon DataStream SDK Manual” の通りに進めていきましょう。5ページに記述してある「The dylibs should be placed in /usr/lib and marked as executable: 」以下を行っていきましょう。
Macの場合は先ほどのファイルにある “.dylib” のファイルを /usr/lib 以下に置く必要があります。
sudo cp libViconDataStreamSDK_CPP.dylib /usr/lib
sudo cp libDebugServices.dylib /usr/lib
で 2ファイルを /usr/lib にコピーします。この時ファイルのパーミッションに気をつけましょう。
(3)std::string HostName = “localhost:801”; 部を書き換える
“ViconDataStreamSDK_CPPTest.cpp” を開くと169行目に std::string HostName = “localhost:801” という部分があると思います。 Vicon NEXUS とデータ通信を行うためにはここでローカルホストを指定しなければいけません。ホスト側のPCのIPアドレスに書き換えましょう。
(4)アプリケーションにリンクさせる
アプリケーション(ここでは “ViconDataStreamSDK_CPPTest.cpp”)に ”Client.h” が include されていることを確認します。その後さきほど /usr/lib に置いた2ファイルをリンクしてコンパイルします。
g++ ViconDataStreamSDK_CPPTest.cpp -o test -Wl,-L /usr/lib libViconDataStreamSDK_CPP.dylib libDebugServices.dylib
でいいでしょう。これで実行ファイル “test” が作成されるはずです。
(5)データ通信させる
ではさっそく実行していきましょう。ホスト側と有線で接続します。モーションキャプチャスタジオの撮影空間内にVSKが追従するマーカーがあれば、実行させるとクライアント側(Mac)でそのマーカーの座標を( X,Y,Z ) で得られるはずです。
担当:鈴木