ギーク
シベリウスのすすめ
Yuta Sugii
突然ですが、来年2015年は記念すべき年である作曲家の記念すべき年でもあることをご存知でしょうか?毎年、多くの作曲家たちが生誕や没後何周年としてお祝いされており、来年も多くの著名作曲家たちは記念すべき年を迎えます。(詳しくはこちら)
その中でも生誕150周年、いわばアニバーサリー作曲家として来年はジャン・シベリウス(“Jean Sibelius“)が挙げられます。どこかで聞いたことがある名前ではないでしょうか?彼の有名な作品としては交響詩『フィンランディア』が挙げられます。この作品はシベリウスの母国であるフィンランドに対して書かれた楽曲で、途中のアレグロでは「第2のフィンランドの国歌」と賞賛ほど非常に美しい旋律が奏でられます。かつてソビエト連邦政府がフィンランドへの愛国心を沸き起こすとして、この曲を演奏禁止処分を起こしたことも有名な話です。
[youtube]http://youtu.be/qOSaT6U4e-8[/youtube]
その他にも楽曲はいくつも手がけており発表された自身の交響曲は7つ、その中でも日本では第2番がよく演奏されます。これはシベリウスだけの話ではありませんが、作曲家の楽曲にはその作曲家が過ごす雰囲気や、その国の風格をよく表されているものがあります。作曲家たちの中でもシベリウスはその雰囲気が特に楽曲中には現れていると思います。例えばオーケストラの輝かしい響きや、管楽器のファンファーレが特徴的でしょう。
[youtube]http://youtu.be/cIJmgYLg7_A[/youtube]
[youtube]http://youtu.be/y3wC8DyRUkM[/youtube]
また、彼は幼少期、ヴァイオリンを習っていたこともあり、作曲形態はピアノよりもヴァイオリン派と言われます。その特徴が垣間見れるのは彼のヴァイオリン協奏曲でしょう。これもオーケストラが創りだす霧の中からそっとヴァイオリンが現れる、幻想的な表現からオーケストラ、ヴァイオリンが共に生み出す音色の多彩さをしっかりと表現されたものになっています。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=YsbrRAgv1b4[/youtube]
来年はベルリン・フィルなどの著名なオーケストラもシベリウス・ツィクルスを実施します。一度生で聴いてみるのもどうでしょうか?
p.s. 2015年の東急ジルベスターコンサートは山田和樹さん指揮で年越しの曲がシベリウスの『フィンランディア』でしたね。
[youtube]http://youtu.be/D8DxmUutTgc[/youtube]
参考サイト
Digital Concert Hall シベリウス・ツィクルス
ヘルシンキ市公式観光サイトシベリウス生誕150周年特別ページ