最近今年の三月から大幅に拡充された「労働移動支援助成金」が注目を集めています。
労働移動支援助成金は、従業員の再就職を支援する企業に援助（カネ）を出す制度です。今までは転職成功時に限って上限４０万円の補助金でしたが、今は、これを改め、転職者一人につき６０万円まで支払われることになりました。しかも、仮に転職が成功しなくても、従業員の転職探しを再就職支援会社に頼むだけで１０万円が支払われるそうです。
これはいわゆるリストラ支援と言えるでしょう。しかも前年度の予算が２億円であったのに対して、今年は何と300億円だそうです。さらにこの拡充を主張しているのは従業サービス業（再就職支援会社）の代表取り締まり役です。
こういう金の回し方は巧いとは思うのですが、素人の目から見てもその動きが露見してしまっているので、この制度では他の業種に対する不公平感が否めないと思います。政府はもっと直線的にインフレの対策を行ってほしいですね。